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寛大なる判決の謎

2014/11/23 記
 昨日に引き続き、「えっ、それで済んじゃうの?」って話の記憶に残る第二弾。
 もう20年近く前、初犯で東京拘置所の図書係に務めた時の話だ。
 作業がら、色々な公判書類を目にしてきた俺たちは、新聞なんかと照らし合わせながら気になる事件を追ったりしていた。
 ある女が、知人男性2人に、友人女性を強姦してくれと依頼した。
 ある夜、それは都内の墓地で実行され、女はその様子をビデオで録画した。この女やることがかなりえげつない。
 その後3人は逮捕されるのだが、男2人は6年の実刑判決を食った。
 なのにこの事件を教唆した主犯の女は執行猶予で東京拘置所からいなくなった。
 こんなことあるのかと今も不思議だが、色々の書類の中で彼女の父親が政界に通じる人物だと分かった。
 こういうことで判決が変わっていいのかと思うがそれも現実だ。
 話は変わって普通覚醒剤事犯は単純な所持や使用なら1回目は確実に執行猶予だ。
 しかし2度目はそうはいかない。
 下手をして執行猶予が切れないうちの裁判となればニ刑持ち、いわゆる弁当持ちとして両方の量刑を務めなければならない。
 ところがあの女優の息子は2度目の逮捕でも執行猶予をもらった。
 あの判決だって普通じゃない。
 一般には考えられない力が働いているとしか思えない。
 他に俺の知人の女の子で有名なオーケストラに所属していたバイオリニストがいるがポン中だ。神奈川の豪邸に住む資産家の娘。
 彼女は3回目の逮捕でも執行猶予をもらって帰ってきた。
 このミラクルスーパートリプル執行猶予。あり得ない話だがこれも現実だ。この背景にはやはり、コネと金が動いてるはずだ。
 これが不良になるともっと多いんじゃないかな。
 俺の、死んでしまった友人は覚醒剤逮捕歴なんと12回で、懲役には4回しか行ってない。要するに8回は釈放されているのだ。
 それまでは信じられなかったけれど警察の癒着問題なんてたくさんあって、決してきれいごとばかりじゃないってことを罪を重ねるごとに知ることになった。

勤労感謝の日、今日の菓子は堅揚げポテトブラックペッパー味。

 PS
今ではそんなこともうどうでもいいな。
悪いことすりゃ捕まるんだよ。
(写真)
釧路に来たら泉屋の、スパカツだってさ。

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