ありえない話はない
2014/12/7 記
連休終わりは昨日に続くお役所のありえない話の続きを。
昨日話をした同じ証拠番号が2人いたんだってことの他に、今回のように領置金を間違えたと横浜拘置所から取り返しに来たことは前にも書いたよね。
他にも俺が初犯の時、東京拘置所の未決にいた時、雑居に無一文のやつがいて、ある日そいつに1万円の差し入れが入った。
ところが本人は差し入れ人の名前に覚えがない。
とにかく受け取って、ありがたく使わせてもらった頃に偉いのがやってきた。
実は同姓同名の人物がいて、差し入れはそっちに入るはずだったという。
しかし返金の用意をしようにも、すでに使い切ってるものだから後の祭りだ。本人だけがラッキーだったわけだ。
こんなことってあるんだよ。
嘘のような話だが、その当時、隣の舎房には、襟に覚醒剤を仕込んだダウンが差し入れで入ってしまった。
水に溶かしてみんなで飲んだらしいが、初めての経験だったやつが眠れないことに不安が溢れて、オヤジに報告。部屋は解体になったが誰もお咎め無しだ。拘置所側の揉み消しだな。
このことを考えると、昔は石鹸の中にシャブと注射器を仕込んだのが入ってしまい、それから石鹸は差し入れ不可となった逸話もまんざら嘘ではない気がしてくる。
そして数年後の横浜伊勢崎署に留置されてる時、近くのホストクラブから若いのがジャブでパクられてきた。
すると不思議なことにそいつは留置場にベルトをしたまま入ってきた。
普通はベルトは入らない。自殺防止のためだ。留置係のなんたる失態か。
そしてあろうことがそのベルトのバックルにはシャブが仕込まれたままだった。嘘のようだが本当の話だぜ。
俺たちの部屋にはライターが入っていたから、飲むも炙るもできたけど
どうも留置場なんかでやる気はしない。他の部屋では遊んでるのがいたようだが俺は寝るのが一番だ。やらなかったよ。
最後はそのバカホスト、残りのシャブをバックルにしまってベルトを巻いたまま翌日の検事調べに行ってしまった。そりゃあ、地検でバレるに決まってるさ。
所持の現行犯として再逮捕とあいなった。
あれには伊勢崎署は大目玉だったと思うよ。
刑務所だよ、拘置所なのに、警察署なんだこら、と言ったって、ありえない話はいくらでもあるんだよ。
PS
先日一度東京の実家に帰ると、1週間の外泊許可をとって帰った城田さん。
行きのチケットは俺がネットで取ってやった。
1週間の期限なんだから、帰りも取っておいたほうがいいと、夏休みシーズンを見越して言ったのに往路のみの購入。
時折り、安いホテルないかと連絡きたり、どうしてるか心配で連絡したりしていたが、昨日連絡ないので心配してたら電話がきた。
夕べ新宿で、女を買ってホテルに行ったら、目が覚めたら女は財布と一緒にいなくなっていた。睡眠薬を飲まされたらしい。お金貸してくれないか。
警察に通報しろと言ったのに、だいたい今の時代に昏睡強盗やってる女がいるか?
三万円、仕方ないから振り込もうとしたところ、眠剤のせいで頭痛いから病院行くのでもう1一万。
帰ったら返す。
とのことだが、本人は保護会に連絡して外泊の延長を願いでた。
その日が来てまた、延長。
貸しちゃいけなかったよな。
前回も、これやって大金行かれた。
困ってると思うといけない。
断る勇気。
散々自分に言い聞かせてるのに。
信じるしかないな、城田さんを。
と、
電話あり、返すもの返さないと心配でしょ?口座教えて。
俺は盆明けに帰るから。
信じる勇気も必要なのかな。
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