検事調べって?
2015(平成27年) 5月20日 記
刑事の取調べが一段落するたびに、検事に呼ばれて地検に行く。
刑事の執った調書をもとに検事の調べを受けるためだ。
またしてもあの同行室で1日掛かりの辛い1日だ。
検事に呼ばれると、関西弁で、話し好きそうな検事が、俺を出迎える。警察署で執った調書を開きもしなければノートパソコンも閉じたまま。 俺の供述を取る気がない。
1月に出所してからパクられるまでの生活を問われて、お袋の世話の事になると、
『わかるわかるボクもやったからえらいしんどいのはホント判るしナ。』
と話し始める。そしてクリニックに通っていた話をした。クリニックでは俺がもとめるようなミーティングは行われていなかった。
10人中7~8人は眠っていて、発言する順番が回って来て肩をたたかれても
『特に有りません』
でまた眠る。これでは俺が通う意味がない気がした事。
そして、尿検査の有った日、警察での尿検査のように監視の目のないのを良いことに水洗の水をコップに入れて提出したが、これでは意味がないと思い自分の尿を再提出した。
陽性の反応が出るのを承知の上で。
ここまでしても使用している自分を止めてくれとの願いからだ。
当日の検査では俺を含めて4人の陽性反応が出た。しかし俺だけがその場で荷物をまとめ、クリニックを追われた。
その際担当医師と出向の服部と話をした。他の3人にシャブを渡したのは俺じゃないかというものだ。
過去の犯歴が全て売だからナ。勿論言いがかりだよ。そんなことして何になるってんだよ。
薬物治療にスリップは想定内、何度つまづいても警察に通報したりしないので正直に申告して治療していきましょう。
という言葉を信じての通院だったが、服部から帰って来た言葉は
『私たちが言わなくても福祉が言うわよ』
だった。この、人をだまして平気な物言いに対して俺は言ったよ。
『そんなことして刑務所へ行くような事になったら社会復帰してまっ先に来るのはここだぞ』
って。この事が原因で俺は今、ここに居るんでしょと検事に聞くが、あの検事決して違うとは言わなかったよ。
PS
あの時真相を知った時のことを思い出した。今夜は眠れそうもない。