差別の問題点
2014/11/22 記
さて、今日から3連休。なんの変わり映えもないお決まりの日々となるので昔話を連発するか。
前刑、府中に行く前の小金井署でのことだ。
俺の房に現役の大学生が強姦で入ってきた。初めての逮捕で事の重大さが分かり、頭を抱えていた。
飲み会で知り合った女を送っていき、一度帰るふりをして訪問。ことに及んだらしい。
本人も認めている強姦だ。
こうなると早いとこ示談を取る方向で被害届を取り下げてもらわないと一発懲役は免れない。
ところがこの男、2〜3日後に両親が面会に来ると、その日の夕方にはなんと釈放だ。
俺は、どういうことなのか留置の担当に聞くと奴はこう言った。
「ああ、びっくりしたけど、あの子のお父さんは検事なんだ。本人も中央大学の学生で大したもんだよ。エリートだからこんなところにいる子じゃないんだよ」と。
そしてこうも付け足してくる。
「相手の女もそういう女だったんだろ。変なのに捕まっちゃったんだよな。」
俺は言ったよ。
「おい担当。罪を犯して留置場に入れられてるのにエリートもクソもあんのかよ。挙げ句の果てに被害者の女がどうだって?お前自分で何言ってんのかわかってんのか?」
そこにはさ、女性に一生残る心の傷を負わせたガキが、コネと金を使って事件を無かったことにしているのに、誰も傷つけてない俺が刑を逃れる術のないことへのやっかみがあったのかもしれない。
ても、罪は罪で一緒なんだよね。
ちょっと意味は違うけど、工場の副担が、ことあるごとにここはエリート工場だからモタ工と違うんだと言ってたけど、あれ聞くたびにこの時のこと思い出して気分が悪い。
差別はした方もされた方も気分のいいもんじゃないよ。
PS
今日、保護会で避難訓練の後バーベキューをした。