まとめ読み その19
1日おいてやってくるやつは筋肉痛だよ。
一昨日、あまりの寒さにちょっとムキになって運動したらこの有様だ。なんなんだ、この1日おいてやってくるってのは。昨日はなんでもなかったのによお。
年取ったんだな。きっちり一日おいてやってくる。‥って話。
マンガだよって?
ここは11月に入るのにまだ夏の処遇をやっている。
風呂に入れる数が週に1回多いのだ。これは助かることだよ。
これまではどこでも10月になれば風呂は週に2回だった。
水にうるさくないのだ。
北海道は資源が豊富なことが理由の一つだろうね。
そういうところがマンガなのだ。
と、このマンガは、こういう具合に使う。訓練から帰ったやつにあっちの刑務所はどうだった?と聞けば、マンガだったよ。という具合に。
簡単だとか、優しいという意味かな。
府中あたりの厳しいルールと比べたらこの月形はマンガだけれど、オヤジ連中に関してはそうとは言えない。
この日記を読み返して分かる通り、オヤジのものの言い方にムカつく場面が多いものね。
さて、刑務所は、規則、処遇、オヤジと、何に一番マンガなのがやりやすいのかね。
マメセンやってると、口の中に豆を放り込みたくなる。10月分の報奨金は3070円という話。
他人の夢の話ほどつまらぬものはない。
これまで色々夢のことを書いたけれど、聞く方は全然つまんねえなって話。
降って候
札幌では一晩で20センチの雪が積もったとか。加えて俺の電話が生きてることを確認。少しテンションが上がった話。
鬱陶しい老眼
老眼が進んだ。これ以上悪くなりたくないので、なるべくメガネなしで生活しようとこころがけてたけど、かえって目には負担がかかってよくないらしい。本を読む時目一杯遠ざけていたがそれじゃ間に合わない。
あとは足を使うしかないなって話。
今週終われば年が明けて5日の月曜は上がりだ。
髪も伸びたし、シャバっけ出て眠れないよ。昨夜も寝れないとぐずってるうちに炊場の早番が出役する時間になってた。
仮釈もらうつもりだったからな。
この2015年のカレンダーを見ることになるとは思わなかった。
ちくしょう。新聞には各地のクリスマスツリーのイルミネーションの写真が載って、ラジオもしょっちゅう山下達郎のクリスマスイブ。
こんな場所にいる俺にとってはクリスマスなんて、忌々しいイベントでしかない。
楽しみはクリスマスに出る小さなケーキ。俺のクリスマスはあのちっぽけなロールケーキで終わりなのだ。
サンタは出所して美味しいケーキを買って帰るから一緒に食おうか。
もしもケーキの代わりにシャブを持ってくるブラックサンタになってたら、赤い鼻のトナカイではなく、赤いパトランプの車を呼んでくれ。
大丈夫。散々好きなことやってきたろくでなしのサンタは、清く正しいサンタで帰るから。
よし、残すところ出所まで1ヶ月となった。そろそろ俺も満期風邪吹かすか。
って、この満期風吹かすってのはカッコの良いものじゃない。残り一月を切れば懲罰行ったって調査のうちに釈放だから、怖いものなんてないぞってスタイルになることだ。
日頃から気に食わないやつに対していつでも飛ぶぞって急に威圧的になるやつ、オヤジの言うこと聞かなくなるやつ、イケイケになるのはどんなもんかね。
昔は、
「自分満期近いんで、気に入らない奴いたら一緒に連れてきますけど」
わざと喧嘩を売って2人で罰になるってことだ。ひとりは出所でも連れてかれた方は工場には戻れないから、よく厄介者を工場から追っ払う手段として使われた。
仮釈貰おうと無事故で頑張ってる奴は、こんなのに飛ばれて希望を失いたくないわけで、当然下手に出る。
すると元々満期風邪吹かすような奴だから調子に乗ってビュンビュンとふかしまくるわけだ。
ああ、出所間際にして調査房にいる俺は満期風邪ふかそうたってふかしようがないぜ。
朝から今日もマメセン。
ここ、調査房で早速オヤジに文句言っている輩がいる。ほとんどの人間が夜、眠剤もらってるからな。抜けてないのがいるんじゃないの?
俺は覚醒剤はよくやるが、薬は滅多なことじゃ飲まない。って話
さて、調査が明けたらどこかの工場に配役かと思ったら、出所までここでやれってさ。
外のドアには、調査中から、昼夜間居室処遇って表札にかわってるはず。まいった。正月休みはテレビなしということになった。
これは大変なことだ。
ここで初めて見たよ。降った雪がまた舞い上がるところ。
解けないってことだろ。
運動に向かう際に雪を踏む音がするのだからすごい。
まさにパウダースノー。
そういえばスキーやってないな。
PS
いつもの通り、絵日記の中の、それほどでもない記事はこうしてまとめちゃいました。