見出し画像

このことが無かったら五足のくつはできなかったに違いない その3.

『自分のアタマで考えたことに従うこと』

当時、タウンページは福岡市を中央、東、西と3地区に分けていて、 私は、当初、中央版のみを申し込んでいたが、 月当たりの広告費は7万円ほどではなかったかと思う。
けっこうな金額だ。
だが、予想をはるかに超えるお客様にお越しいただいた。 次の年には、福岡市東版、西版を申し込んだ。 さらにその翌年以降、筑後版、北九州版、 これに加えて、熊本市版、熊本北地区版、熊本南地区版にまで広告域を広げた。
もしも私が、「わずか10室の旅館がこのような多額の広告費を使ってはならない」 という「常識」を自分自身で勝手にこしらえて、 それに従っていたら、私は、 運命を拓くという感覚をつかむことはできなかったに違いない、と思う。
他人の債務を支払う、 という理不尽なことから私が学んだこととして、 その頃、気付いたことは、
周りでなにが起きようが、何を言われようが、 自分の心だけは、爽やかで快活なものにしなければ、 人間に生まれた価値はないに等しい、ということだ。
だから、必要なことはただひとつ。
自分を信じること。
自分のアタマで考えたことに従うということだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?