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引き出し屋による引きこもりの暴力的な連れ出しは違法と判決

近年、引きこもりの8050問題が発生し、日本社会において、深刻化しています。

しかし、そうした引きこもりの継続をなくすために、新たに、引き出し屋ビジネスも生まれました。

彼らは、引きこもりを自立させるのとひきかえに、莫大な金額を、親に要求するのです。

普通だったら、このビジネスは、情報弱者を対象にしたものだと気づくはずです。

ところが、老齢にはいり、余裕のない親世代は、引きこもりの子がいることで、金銭的に追いつめられます。

昔は、エリートサラリーマンだった親でも、自分の力では対処できないと感じるのです。

中には、暴力や、ギャンブルやゲームの課金で浪費する引きこもりもいるはずです。

そこで、外部の非営利団体に、子どもの更生を依頼するしか、選択肢のない事情があります。

しかし、その引き出し屋に、無理に連れて行かれ、精神的苦痛を感じた引きこもり数名が、引き出し屋に人権侵害の裁判を訴えました。

この裁判は、今のところ、引きこもり側に、損害賠償金を払うことで、違法であると国が認めたのです。

ようするに、親の同意が得られているという理由から、乱暴な手段で、引きこもりを連れて行くことができなくなります。

しかも、引きこもりが、就職して自立したとしても、結局、短期離職し、自殺や餓死するケースが、数件、発生しています。

それほど、引きこもりといえども、社会不適合者の可能性があり、知的障害、発達障害、精神障害の場合もあるのです。

なのに、引き出し屋は、無理やり、就職したことで、自分たちのビジネスは、成立したと考えます。

このビジネスは、親への不安をあおり、大金をせしめるものですから、金額に上限がありません。

新規参入するなら、これ以上に、おいしいビジネスはないでしょう。

それなのに、国は、規制することなく、問題を放置していました。

ただ、お金のない親にとっては、もはや、無縁のことなのです。

そして、引き出し屋と言わないかもしれませんが、中には、良心的な業者があります。

その例としてあげられるのが、押川剛氏が創業した、トキワ精神保健事務所です。

ここでは、病院や福祉につながれていない、引きこもりやニートを、専門の治療施設につなげる役目をにないます。

さらに、自立支援として、病人を共同生活させたりします。

もちろん、暴力は使わず、言葉で、病人の子を説得するようです。

その様子が、くらげバンチという動画や電子コミックでご覧になれます。

また、私自身、もし、引き出し屋に連れて行かれるなら、おとなしくしたがって、自立したとしても、職場でトラブルを起こし、生活保護コースになりかねないでしょう。

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坂口正吾
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