近接距離での武器払い落とし 肘打ちで手を叩く 靴と素足の異なった踏み込み
前に、蹴り技での武器払い落としを紹介しました。
ただ、油断して、武器を持っている相手に接近を許したら、どう対処すればいいのでしょうか?
蹴り技をだせる間合いがありません。
腕での武器はずしも、力の関係で困難を極めます。
しかし、例外として、肘打ちで強打すれば、武器を払い落とせる可能性があります。
しかも、肘で払い落とす向きは、下向きであることが重要です。
近接距離である以上、下半身の力に頼ることは難しいのです。
そのため、重力の力を借りる必要があります。
敵にそのまま捕まえられたり、近づいて脅されたら、油断する瞬間を狙い、待ちましょう。
相手の意識が外に向いた瞬間に、かるく上にあげた肘を下ろしてください。
そのとき、体に無駄な力を入れないのがコツです。
緊張で力が入ってしまうと、動作がぎこちなくなり、威力のある肘打ちができなくなります。
全身を脱力させ、肘を下げると同時に、腰も落としましょう。
手に当たる瞬間に全身の力を入れるのがポイントです。
これで武器をはじくことに成功したら、武器を自分側に蹴飛ばしましょう。
ただ、そこに、仲間と思われる人物がいた場合は、飛ばす方向を変更しなければなりません。
もし、武器飛ばしに失敗したとしても、今度は、相手が次の動作に移るより先に、武器を持った腕を、関節技のアームロックで固定してください。
このような武器を持った相手と対峙したとき、強い緊張を感じざるを得ません。
そこで、初めての実戦なら、練習と本番時の地形や装着物は、同じでであることが望ましいです。。
特に、靴と素足では、地面を蹴る感覚が、全然違ってきます。
当然、素足の方が、柔らかい分、地面と密着がしやすいです。
なので、小刻みな踏み込みでも、力の入ったステップが可能になります。
対して、靴を履いている場合、材質が硬いので、明確に地面を蹴らないと、力の入った移動が困難になります。
仮に、外で、素足になって戦っても、地面はオウトツが激しく怪我をするかもしれません。
相手に見切られやすくなるとか心配する前に、外での実戦では、踏み込みの度合い事態が異なってくるのです。
屋内で練習していたのに、外で、暴行事件に巻き込まれたら、護身技の感覚が違うということに戸惑うはずです。
中で、どうしても訓練をしたい場合は、スリッパを履けば、感触の違いが、なんとなく分かっていただけると思います。
私も、当初は、超近接パンチのように軽くジャンプして打撃を放つ方法を、普通のストレートパンチでも採用しておりました。
ところが、屋外にでて、靴で同じ打撃をやってみると、ジャンプがしにくいことに気づいたのです。
そこから、ジャンプによる打撃は、一部の蹴り技か超近接パンチのみに限定するようになりました。