子供が非行に走る原因は親にあるのか?受験生の東大刺傷事件を考察
大学入学共通テストの東京会場にて、刺傷事件が発生しました。
この犯人は、高校生で、成績が不良のため、やけになって犯行におよんだそうです。
彼は、医者になることを志していました。
ただ、良い成績をとることが全てだった少年にとって、強いプレッシャーがあったのでしょう。
確かに、勉強の成績も重要かもしれませんが、失敗したときにどうするか、考えるのも、重要な視点です。
少年のような年齢では、情報格差が生じてしまい、世の中の仕組みが、なかなか理解できません。
そこで、必要なのが、親の役割なのです。
子供が知り得ない情報を親が伝えてあげることで、自分の人生設計の知識を手に入れることができます。
子供が非行に走る原因は、ほとんど、周りの環境にあるのです。
そこで、一番近い存在が、親だといえます。
受験生の東大刺殺事件は、勉強がダメだった場合の人生が、落ちこぼれのように思えて、犯行に結びついてしまったのです。
考察していくと、彼は、受験の失敗こそが、社会的に抹殺されたのと同じだと思い、ヤケになってしまったのでしょう。
刃物さえ使えば、どんなに非力の少年でも、ある程度の殺傷能力が維持できます。
そのため、受験生はケガをして、老人が重症を負いました。
子供が非行に走らないように、親は、抑圧的な環境をあらためるべきです。
それは、家庭内暴力であったり、勉強やスポーツのプレッシャーなのです。
学業も競技も、ある程度、リラックスした状態でないと、力を発揮できません。
私も、過去に、受験で失敗したら、自殺するようなことを考えたことがあります。
私にとって、フラストレーションが内に向かったのに過ぎません。
外に向かっていた場合は、他人を傷つけることにつながっていたでしょう。
しかし、私の場合、犯罪をすれば、社会的に損するものだと考えていたので、そんなことは考えませんでした。
普通の人は、損得勘定で、犯罪を行おうとしません。
罰金されたり、懲役に入るのは、嫌ですからね。
苦痛をあじわう死刑になんかされたら、たまったものじゃありません。
ただ、受験に失敗したら、みじめな人生しかないと子供に思わせてしまい、ヤケになる例はあります。
ダメな人生でも、刑務所暮らしよりましかどうかは、分かりません。
ただ、日本では、加害者の親類にも、いやがらせが珍しくありません。
親も、せっかく高給をもらっていた仕事を辞めるはめになり、一家離散など、すべてを失うのです。
あんなにかわいがっていた子が、こんな事件を起こすとは、予想できなかったでしょう。
また、被害者側の視点で見ると、受験生に護身術ができるとは思えません。
護身術の技を覚える暇があれば、勉強の暗記科目を覚えているでしょう。
一度に、2つのことをやれと言われても、無理な話です。
仮に、空手や合気道などの部活をやっていても、刃物を持った人間に対処するのは難しいです。
なぜなら、たいていは試合目的のスポーツになっているからです。
防具をつけて競技をするのですから、実戦感覚が、まるで違います。
この場合、逃げるしかなかったでしょう。