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★千と千尋の神隠しの湯屋のモデルとなった旅館、積善館で過ごす1日(群馬)

まんまとやられた。
雪が降るなんて聞いていなかった。
まだ朝10時なのにこんなにも雪が降り積もっている。

しっかりと降り積もる雪、それと旅館。
その二つの組み合わせだけ。
それだけなにのに、
寒いはずなのに、
なぜだか顔だけは熱を持っていて。

この白に覆われた景色が色という華やかさをなくし、残った寂しさが私の心臓をギュッと掴んでいて。

だからきっと、
圧迫されて逃げ場を失った血液が顔中に集まって熱に変わっていったんだ。

旅行2日目だった。
朝10時にはチェックアウトをしなくてはならない。
延長はできないこの旅館。
スニーカーで行ってしまった足は、これから濡れるし冷たいだろう。

でも、延長なしで良かったのかもしれない。
できてしまったら、この寂しくも柔らかい白に自分を添えることができなかった。

「寂しい気持ちにさせてくるけど、私がいることは否定しない」
「でも、『受け入れる』とも違う…」

なんだろう…
なんだかそんな不思議な気持ちにさせてくる雪と積善館。

自分と向き合うにはちょうどいい。
色もなければ音もない。
人はいるのにいないみたい。
視界は雪で遮られるのがちょうどいい。
余計なことなんて考えなくて済むからね。
ゆっくりするってこういうことなのかも。
日々の疲れを温泉で流し、流したままそのまま、雪がおおって蓋をしてくれた。

そんな不思議な気持ちのまま、
帰りのバスに乗り込む。
徐々に雪がなくなる道は、さっきまでのことは嘘ですよーって言い聞かせてくるようで。

まぁ、いいでしょう。
戻ってやりましょう、私の日常に。


四万温泉、素敵で浸れる場所でした。


さて、そんな四万温泉での1泊2日ですが、
2日目はめちゃめちゃ雪でした。
これは2日目の川です。


そしてこちらが1日目の川です。

まだちょっと解ける途中の雪がありましたが結構良い感じに晴れていました!


積善館前の椿(あってる?)もさすがに雪が積もっていましたが、


前日の夜は
ライトアップの光を浴びてこんなに幻想的でした。


1.積善館ライトアップ

そう、
なんと言っても積善館の夜!!

18時~22時までがライトアップの時間とのことで、4時間はこんなに幻想的な積善館を見ることができました!



2.夜ご飯

夜ご飯は18時~19時半で
この時間内に食べ終わらなければならないと説明をいただいた気がします…!

左のお盆に乗っている
お味噌汁・ご飯・お茶はおかわりができました!
自分で持ってくるセルフサービススタイル。

左の六角形の箱はお重のように積み重ねてありました。

自分たちで食べるなら、これらを部屋まで持って行って食べてもOKとのこと!



3.積善館の建物


積善館は3つの建物からなる旅館です!
私は1階の「本館」に泊まりました。
2階は「山荘」
3階は「佳松亭」
と、上になればなる程旅館のグレードも上がっていくという感じでした。


4.浴場

宿泊していると全ての浴場が、
日帰り入浴だと1階の1つの浴場のみ利用が可能でした。

その日帰り入浴ができる浴場がこちら!

※公式HPよりダウンロードした画像です

【元禄の湯】
昭和5年に建てられた、大正浪漫の雰囲気がある元禄の湯!
浴場内に足を踏み入れるとすぐに広がるこの浴槽の景色!
ちょうどこの写真を撮っているであろう場所に脱衣用の棚とカゴなどが置いてありました!

そして、この浴場でびっくりしたのが、
浴場写真右側にある小さなアーチの扉…。 
これ、蒸し風呂なんです!
公式HPにあったこちらの記事に蒸し風呂のこととその写真があったので気になる方は見てみてください!

5.本館客室内

私が泊まった本館の部屋から見える景色はこちら

そして、お部屋の中!


1日目は天気に恵まれた「晴れ」の姿の積善館を、
2日目は雪の積善館を。

2日間でしたが全く違う姿の積善館を見られて最高でした!

もう一つの積善館の記事はこちら。

本館、山荘、佳松亭の内部の写真を載せてあります。


6.アクセス


東京駅から四万温泉行きのバスで約210分(関越交通のチラシ
 片道3350円
 往復5600円
 ※Webで予約をする際には発車オーライネットや日本旅行や楽天トラベルから予約が可能とのこと。詳細は関越交通のページをご確認ください。




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