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御所坊 温泉スイート 2部屋目

2階建ての部分を温泉スイートに改修中です。
2階部分の温泉スイートは、試泊と称して実際、お客様にご利用頂いています。色々な改善点をヒアリングさせて頂いています。
そして1階部分を悩みながら最後の追い込みをかけています。

アプローチ

2階の502号室の部屋へのアプローチも面白いと思うのですが、1階の4世代に使ってもらいたい部屋のアプローチも面白い。
ここの部分をどうしようと悩んでいたが、そこはそこで、ほっておいた方が面白いことに気が付いた。
どちらも何処へ連れて行かれるんやという感じがします。

色調

2階の502号室は、従来の翠巒御坊界隈共通の黒色をベースにしていて、今までのかかわりの中でクラフトマンや作家、伝統工芸など“ものづくり”の人たちにもかかわって貰ってつくっています。

1階の501号室は、雲山御坊の薄めの茶色と白い壁を基調としています。
高齢の方にもお泊り頂きたく思い、今までよりも明るい照明にしているつもりです。
構造上、2階は間仕切りが多いのですが、1階の部屋は広々としています。
パーティーやちょっと変わった接待に使うのに良いんじゃないかと思ってきました。出来上がったら披露パーティーをするかなと考えています。

ヌックな空間

ヌックな空間を考え、2階は異人館の出窓をイメージしましたが、1階は座って見る景色ではなく、立ってみる方が良いだろうという事で、BARカウンターを設けることにしました。

BARには酒瓶がつきものです。カラフルな酒瓶がBARの雰囲気を盛り上げます。しかし客室内にBARカンターをつくった場合、酒瓶をどうするか?という問題が起こります。
そこで無方庵 綿貫宏介先生の関係会社の丹波の西山醸造所、山梨の勝沼醸造さんにお願いして、先生デザインのボトルを送ってもらいました。

ボトルの棚受けの金具は鍛鉄作家の高橋正治さんにお願いしました。

テーブル考

広いリビングの家具をどうするか!?
なかなか結論が出なかったのですが、テーブルの大きさを決めて大工に依頼しました。

1つの大きい方は、H65cm、W280cm、D100cm。
御所坊の基準のお誕生日席1名分を含めて7人が使用できる大きさにしました。普通のテーブルより少し低いので、椅子もそれに合わせて手配しました。

もう一つのテーブルは、H45cm、W160cm、D100cm。このテーブルに20cmのブーツを履かせることができます。
ブーツを履くと大きいテーブルと揃い、11名がゆったり座れる大きさになります。
普段は低いテーブルとして使用して、スツールと合わせます。
お茶の先生のアドバイスをもらって、立礼が出来るように加工しようと思っています。

椅子は座高が35cmを椅子作家の迎山直樹さんに依頼しました。出来上がりは9月中旬といっているので、それまでは他から流用するしかないと思っています。

お風呂

手前には温泉浴槽があり、木の桶は白湯と呼ばれる普通の沸かし湯です。
露天風呂にする場合、保健所がOKを出すかが問題なのです。
外から見えたらいけない!

この写真は扉を全開して撮っているのですが、御所坊の3階の部屋と隣の土産物屋から、見ようと思えば見えます。
そこで簾を使用して隠すのですが、雰囲気が損なわれます。

そこでネットでシールを購入し、貼ってみました。
これだったら問題ないと思うのですが、あとは窓をお客様が開けれかどうかは、お客様の責任になるのでOKになります。

手前の温泉浴槽を画面に入れましたが、この浴槽にはもう一つ特殊な設備を備えています。

無方庵の空間

先生の家や部屋は素敵ですが、必ずしも一般的ではありません。
そこで基本的には先生のモノを多用して、先生の関係会社の協力を得て部屋をつくりあげようと考えています。

ベットヘッドの額は先生が贔屓にしていた印刷屋さんにかかわって貰っていますし、心斎橋宇治園さんの先生デザインの金平糖の缶を額装してディスプレーしようと考えています。






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