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地伝#16 ◾️1996年 ライブやイベント

まだ1996年。。。21歳

それほど熱く濃い年だった。僕が日本語ラップに熱狂したのはこのあたりまでだ。その後は更なる刺激を求めて探求していた。

あの日の夜、CAVEの地下2階は満員で酸欠状態だった。本当に酸欠でライターも付かない。壁は熱気でびしょびしょ。息が苦しい。薄暗いステージではキングギドラの2人が唾を飛ばしている。ジブラは竹ぼうきを片手にライブをしていた。

また違う日の夜、ユーザロックのライブもパワフルだった。この映像はのクラブFAMILYだったと思う。間違いなく僕もこの現場にいた。



日本語ラップの歴史的イベントと言われているさんピンCAMP。まだアンダーグラウンドな日本語ラップが大きな舞台で、しかも野音で開催されてスゴイと思ったけど行きたいとは思わなかった。今思うとトコナは観たかった。

ミックステープ地熱VOL.4が好評だったのですぐにVOL.5を作った。リュウゾウから貰ったOWL NITEのプロモ版はズッシリ重たい。ジャマイカでプレスしたそうだ。テープの内容は手を抜いた訳ではないが煮詰められていない感があり印象に残っていない。この反省は次のVOL.6に活かされる。

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これは淡越さんの企画でウォーキンストアはスポンサーだった。僕もマグマのライブとは別にDJとしても参加している。マグマでウォーキンの店員という恩恵を受けた形だ。

リハの時に僕がスタンバイするとDJブースにUZIさんが来た。UZIさんは「マグマ沸騰」という曲を持っていたので、僕たちが許可なくマグマと名乗っていることに怒っているのかも知れない…と思った。恐縮しながら挨拶すると「俺はUZI、マウントフジ、俺もマグマ!沸騰!よろしく」のような感じで上からではなく同じ目線で握手をして頂き、UZIさんの器の大きさを知る。

餓鬼レンジャーは地熱に収録している「プレッシャー」という曲のリハをしていた。俺達は日本語ラップシーンにプレッシャーを与えるぞ、という内容の曲。この豪華メンバーかつ大箱でのライブは経験がなく、リハとはいえ緊張しているメンバー。そこでサスさんが一言「プレッシャーを感じているのはお前らだwww」とメンバーに言ったそうだ。ひどい事を言ったのか緊張をほぐすための優しさなのか、真相はわからない。すでに餓鬼レンとは近しい関係性だったサスさんなので、おそらく優しさだろうと思うが微妙ではある。

僕にとっても初めての大イベントだったので相当緊張していた。ライブを楽しめる余裕などなく、この日のことは、ほとんど覚えていない。


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