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新・杜の都の守護神 森原康平
こんばんは、ごしまです。
いよいよ本日プロ野球開幕ですね。
一昨日、note企画の「#すごい選手がいるんです」 で大砲候補の内田選手を"期待を込めて"書かせていただきましたが、本日は正真正銘の「#すごい選手がいるんです」という企画名に相応しい、楽天の新守護神の森原康平選手をご紹介したいと思います。
昨年は侍ジャパンにも選出され、来年の東京オリンピックに出場の可能性もある選手でもあります。
他球団ファンの皆さんもチェックして損ではない選手かと思いますし、気になる選手の1人だと思いますので、ぜひ見ていってください!
1. 楽天の抑え事情
楽天の守護神と言えばこの人、松井裕樹選手
プロ2年目の19歳で抑えを任され、2015年から5年間で積み上げたセーブ数は139セーブ
改めて見るとすごい成績ですね〜
2018年は5セーブに終わってしまったものの、5年連続50登板、5シーズンで30セーブ以上4回、5シーズンで防御率1点台を3度記録(2015・2017・2019)、2019シーズンは最多セーブ投手賞を獲得などなど、まだ24歳ながら素晴らしい成績を残してきました。
しかし昨オフに4年の大型契約と先発転向が発表されました。
個人的にも先発転向には賛成だったので、これも今季の楽しみの一つですね。
ただここまでの絶対的な守護神が先発へ転向するということで、少なからず不安を感じてしまう人も多いのかなと思います。
2. 森原選手の成績を振り返る
そして、シーズン目前にして森原選手が今季の守護神に指名されたことが報道されました。
正直なところ、え…まだ発表なかったのか、という気持ちでしたが言われてみれば発表がないままプレシーズンを消化していたんですね。
簡単に昨年までの成績をまとめましたが、
◎1年目
4月の初登板から10登板連続無失点、5月も半ばまで防御率1点台とルーキーながら酷使されながら大活躍を見せましたが、格差の影響もあり途中離脱し、最終的には防御率4.81に終わりました。
森原カレンダーとか…黒歴史ですよね。
今月の森原カレンダーはあとどのくらい埋まるんやろうなぁ(錯乱) pic.twitter.com/HWrfbfRqAz
— しげお@あくらい【公式】 (@SHIGEOandSHIGEO) April 24, 2017
(元ネタ誰のものか分からないのでしげおさんのツイートから引用しましたm(__)m)
◎2年目
3月に右肘のクリーニング手術を受け、17登板で防御率も5点台に終わりましたが、私の記憶だと終盤には結構いい球放ってるな〜という印象があり、少ないイニングながらK%:26.0%と前年より格段に空振りを奪える投手に成長してきました。
③3年目
昨季は完全に覚醒し、威力のあるストレートと球速を増したスライダー&スプリットで打者を制圧
楽天 森原康平vs西武中村 5球
— tanaka13@やきう(その他色々も)すき (@tanaka19960727) September 21, 2019
130キロ後半のスラットと140キロ台のスプリットでおかわりを仕留めた。
森原はまさしくスラットスプリットの申し子。#パ・リーグTVでパ・リーグを見よう https://t.co/Nu2dSOBfqd pic.twitter.com/bUjANWqlZv
森原康平(2016ドラフト5位)
— ごしま (@goshima_eagles) October 17, 2019
2017-2019 成績
3年目ではあるが、キャリアハイの成績
昨季までは各球種で上積みを作れておらず直球への依存が大きかった
しかし今季は全球種の高速化、軸のきれいなストレートと下方向のスラッター&スプリットで打者を制圧
今後の守護神候補かも? pic.twitter.com/9Yx7cj3577
素晴らしい、相手にとっては恐ろしいレベルの選手に成長したのかなと思います。
序盤はえげつない球を投げながら防御率が悪かったですが(これは先発不在の影響が大きかったと思われる)、最終的には64登板、防御率1.97、HP33とキャリア最高の成績を残しました。
松井投手も素晴らしいクローザーでしたが、負けず劣らず素晴らしいクローザーになれる可能性があるのかなと思います。
3. 2020プレシーズン成績を振り返る
◎プレシーズン登板成績
昨年までは順調に成長を見せた森原選手のプレシーズンの投球内容を振り返りたいと思います。
8試合に登板しましたが、失点したのはオープン戦初戦、2/22のDeNA戦の初球甘い高めのストレートをを右中間に運ばれた1点のみ。
全ての試合で打者3人もしくは4人で締め、抜群の安定感を見せてくれました。
ということで、8試合8イニングで打者29人を相手に防御率1.13と、ほぼ完璧と言える内容でした。
また8試合を投げ四死球0とケチをつけるところがないですね。
昨年と比べて若干三振が取れていないのかな、という感じはしますね。
◎プレシーズン球種別成績
全投球109球の内、約7割がストレート、次いでフォーク(スプリット)、スライダーとなっております。
投球割合は昨年とほぼ同じような構成となっていますね。
被打率 .207、OPS .552とかなり打者を抑え込めていました。
◎プレシーズン 球種別Plate Discipline
・SwStr%(スイングストライク率)
全投球に対し打者が空振りしストライクとなった割合(空振り / 全投球数)
先ほど奪三振が少ない点に触れましたが、全体的にどの球種別で見てもSwStr%が低く空振りが取れていないことが分かります。
2019 SwStr%:12.9% ⇒ 2020 SwStr%:6.4%と昨年の半数ほどの割合でしか空振りを奪えていません。
また平均球速を見ると全ての球種で昨年より2km/hほど遅く、調整遅れ or 意図的に出力を抑えていた可能性もあるかもしれません。
個人的には投げている球自体は全然悪くなかったと思いますし、特にこの6月は打者有利な環境下でしたがその中で結果も出ているのでさほど心配はしていません。
ここに1つ付け加えると、1イニングあたりの球数が13.6(2017 : 17.6→ 2018 : 17.1→ 2019 : 15.7)でプレシーズンの全投手の平均が16.6だったことを考えると、非常に球数を抑えられていました。
単純に打者を塁に出していないからかもしれませんが、空振りは少なかったものの意図的に打たせて被打率も抑えつつ球数を抑えられてたと、という可能性もあるかもしれませんね。
4. プレシーズンの配球傾向
対右、対左別の投球マップを作成しました。
※投手視点からのマップです
なんとなくの傾向ですが、右打者には外中心のストレート&外角低めに落とすフォークが多かったですかね。
左打者に対してはインコースを突く場面が多く、真ん中低め〜打者の足元あたりに落ちるボールがよく使われていました。
全体として高めのストレートが多く使われている印象があり、効果的だったような気がします。
かなりぼやっとしてますが、あとは一球速報や映像で確認してみてください。
5. 最後に
「#すごい選手がいるんです」企画 第2段ということで楽天の新守護神の森原康平選手をご紹介させて頂きましたがいかがでしたでしょうか。
前年の最多セーブ投手が最終回におらず楽天ファンとしては若干の不安もあるかもしれませんが、新守護神の森原選手が強力パリーグ打線に絶望を与える圧倒的な投球をしてくれると信じております!!!
1つ不安があるとすれば投手運用面、イレギュラーな日程と昨年も感じた役割に縛られすぎる運用は危険なのかなと思っています。
中継ぎは楽天のストロングポイントでもありますし、点差などを鑑みてセーブシチュエーションでもある程度柔軟な起用を考えてもいいのかな、と個人的には思っています。
三木さんの手腕にも期待したいところですね。
今日から開幕ですが、登板機会と初セーブに期待したいと思います。
それでは待ちに待った開幕戦楽しみましょう〜!
見て頂いてありがとうございました!
ご意見ご感想もお待ちしています!!!
データ参考 :
Sportsnavi : https://sports.yahoo.co.jp/
日本野球機構(NPB): https://npb.jp/