超人ロック『ロード・レオン』〜イメージアルバム〜
「おい!外へ来て見てみろよ!!」
興奮した口調で親父が叫ぶ。
昨日の夕方の事だ。
時刻は18時35分頃だったろうか。
何事かと急いで外へ出てみる。
マジックアワーを少々過ぎた空には、星が幾つも光り出し、北海道行きの航空機が、赤い光りを点灯させながら、頭上を通り過ぎて行った。
今日の日中は3月並みの暖かさだったが、流石に日が暮れると気温が一気に下がる。
油断して薄着で出てしまった為に、少し肌寒い。
早く家に入りたいな・・・
「そろそろ通過するぞ!!」
テンションが上がったままの親父が、2月の夜空を凝視する。
「来た!!」
幾つか出ている星より、格段に明るい星が
「スーーーーーッと」高速で移動している。
航空機の類いで無いのは直ぐに分かった。
勿論、未確認飛行物体でも無いし、火球でも無い。(高校時代に観た事がある!)
宇宙ステーションだった。
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『超人ロック』
聖悠紀先生による超絶SF大河ドラマ・コミック。
不老不死の超人・・・エスパー『ロック』を
軸に、宇宙時代黎明期から遥か未来の世界までをも舞台に繰り広げられる、人間絵巻だ。
劇中でもかなりの年月を隔てている上に、話が頻繁に前後したりするので、今から読み込むには『年表』が必要だ。
私は中学時代「週刊少年キング」連載時から
読み始めたのだが、その時点で過去と未来が結構前後していたので、40年過ぎた現在では一体どうなっている事か・・・
ここ数年は未読なので、改めて追ってみたいと思う次第。
誰か『超人ロック・完全読本』とか作ってくれないかしらん?
何せ『貸本劇画』時代から続いてるんだよね・・・
本当に凄い!!
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で。
今日は1982年に発表されたイメージアルバム 『ロード・レオン』
を。
第一次アニメブーム以降に生まれた新ジャンル
『イメージアルバム』。
これは人気の小説や漫画などに、書き下ろしの楽曲を『作品をイメージさせるサウンドトラック』として発表するもので、今も変わらぬ人気を誇っている、一大ジャンルだ。
『超人ロック』
も人気のコズミックSFとして既にイメージアルバムも2作発売されていて、コロムビア・レコードの力の入れようが分かるというもの。
実際、このアルバム『ロードレオン』の制作陣の素晴らしさには、発売から40年経った今、改めて驚かされるばかりだ。
アルバムを通しての演奏は『タリスマン』。
あの『ハリー木村』氏を看板ボーカルに、素晴らしい作品を生み出してきた強力なバンド。
そしてアルバム全体の作詞家として参加しているのは、あの!!『康 珍化』先生!!
実際、作品を読み込んでいなければ描けない、素晴らしい描写に溢れていて、その才能には改めて震撼するばかり!!!
発売当時から、素晴らしいサウンドと詞の世界に溺れていた僕は、毎日の様に目を瞑りながら堪能していたものだ。
僕の脳内を天翔ける宇宙船が轟音を立てて通過して行く・・、
まだ見ぬ未来の世界を・・・
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2021年の夜空を宇宙ステーションが通過して行く。
地表では人類とウィルスとの戦いが今も続いている。
あの頃に夢見た世界には未だ到達していないけど、ロック!!
君は今もこの世界を何処かで見つめているんだろう?
ねぇ?ロック!!
宇宙ステーションが通り過ぎて行く。
我が家の上を・・・。