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【あの娘はポップスを聴かない】
ピートには悩みがあった。
気になる女の子、ジョリーの事だ。
ジョリーは【大のロックンロール愛好家】で【大のポップス嫌い】。
ラモーンズやストゥージズをこよなく愛するナイスガールなのだが、ピートはこれがかなり苦手💧
以前など、これが元で口論になった程だ。
だからと云ってジョリーが嫌いな訳ではなく、むしろその逆。
困った人がいれば助けようとし、泣いている人が居れば慰め、いじめられている人がいれば身を呈して守るという、本物のナイスガールなのだ。
ジョリーと仲良くなりたいピートは悩んでいた。
『どうしたら良いのだろう?』
ため息を吐きながら、ふと手元のラジオをつけると、DJが興奮した様子で何かまくしたてている。
『ビリー・ジョエルがこの街にやって来る?!』
ピートは予期せぬ出来事に興奮した。
ビリーの【ポップスは最高】だ!
『あっ!』
それと同時にビリーの【ロックンロールも最高】だった事を思い出したピートに、ある名案が浮かんだ。
『ジョリーをビリー・ジョエルのライブに誘おう!!きっとロックンロール好きのジョリーにも楽しめる筈!!』
明日、勇気を出してジョリーに声を掛けよう。
『ビリー・ジョエルのコンサートへ一緒に行こう』って。
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『HONESTY』
オネスティ
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ビリー・ジョエルの1979年、日本での大ヒットシングルだ。
美しいピアノの調べとビリーの胸を打つ真摯な歌声。
日本ではTVコマーシャルで使われ大ヒットになりました。
ビリーのソングライティングの妙と、フィル・ラモーンによるプロデュースの妙の見事さ。
良い曲というものは、いつ聴いても本当に良いものです。