『流石だ!そのお店のセンス、間違いない!!』
ホール&オーツを『ソウル』『R&B』のコーナーに置いてあるレコード屋がある。
大抵のお店なら80年代に数々のヒット曲を飛ばしまくったホール&オーツを『'80sロック』コーナーに入れてしまうものだが、『ヒットしたから』と云って安直にカテゴライズせず、『その核(ソウル)を見据えたコーナーにチョイス』する素晴らしさ!いやはや流石としか言いようがありません。
まさに・・・
『流石だ!そのお店のセンス、間違いない!!』
ーーーーーーーーーーーーーー
80年代に、あまりにもヒットを飛ばし過ぎてしまった為か、はたまたダリル・ホールのルックスの良さが災いしてか・・・当時から現在に至るまで日本の洋楽ファンに於ける、ホール&オーツに対する評価が少し低い気がするのだが、これは僕の気のせいだろうか?
そう考えてしまう原因は分かっている。
当時の洋楽専門誌によるホール&オーツへの扱い方が音楽的な事より、あまりにもアイドル的なものだったからだ。
ーーーーーーーーーーーーーー
当時からホール&オーツのファンだった僕は、各雑誌で展開されるミーハー的な写真集の様な物では無く、研究本のような詳しいデータ本が欲しかった。
そんな中、シンコーミュージックから出ていたムック本や、林洋子さんのインタビュー本が、僕が欲しがっていたものに一番近かった。
(最近で云えば、やはり同じくシンコーミュージックの『DIG』シリーズで出版されたホール&オーツ本が唯一の本だったりする。)
僕が知りたかったのは、彼ら『ホール&オーツ』の、音楽的ルーツや作曲法、レコーディング形式や、セルフプロデュースの極意といったものだった・・・
ーーーーーーーーーーーーーー
大ヒットシングル『マンイーター』の登場は、フィル・コリンズの『恋はあせらず』と同じく、モータウンへの再評価を促す素晴らしい働きをする事になる。
それはソウル・ミュージック・・・モータウンに強い憧れを抱くホール&オーツにとって、心からの感謝・・・恩返し。
その結果、数年後にザ・テンプテーションズのエディ・ケンドリクスとデビッド・ラフィンという、ダリル・ホール、ジョン・オーツ、二人のアイドルというべき存在との、夢の共演を生むのであった。
(映像は1985年のLIVE AIDのステージより)
ーーーーーーーーーーーーーー
ホール&オーツを『ソウル』『R&B』のコーナーに入れているレコード屋がある。
ホール&オーツはただのポップロックじゃないしね。
DJ的感覚からみても、サンプリングネタが豊富であったり、今も人種を問わず数多くのカバーを生み出している、云わば『ソウル(魂)は永遠なり』ってヤツを体現している存在なのだ。
『流石だ!そのお店のセンス!間違いない!!』
1982年の大ヒットアルバム『H2O』
兎に角売れに売れた、中古市場でも見かけやすいアルバムだ。
見かけたら是非!買うべし♫