【あの人はロックンロールを聴かない】
ジョリーには悩みがあった。
気になる男の子、ピートの事だ。
ピートは【大のポップス愛好家】で【大のロックンロール嫌い】。
バリー・マニロウやメリサ・マンチェスターをこよなく愛するナイスボーイなのだが、ジョリーはこれがかなり苦手💧
以前など、これが元で口論になった程だ。
だからと云ってピートが嫌いな訳ではなく、むしろその逆。
困った人がいれば助けようとし、泣いている人が居れば慰め、いじめられている人がいれば身を呈して守るという、本物のナイスガイなのだ。
ピートと仲良くなりたいジョリーは悩んでいた。
『どうしたら良いのだろう?』
ため息を吐きながら、ふと手元のラジオをつけると、DJが興奮した様子で何かまくしたてている。
『ビリー・ジョエルがこの街にやって来る?!』
ジョリーは予期せぬ出来事に興奮した。
ビリーの【ロックンロールは最高】だ!
『あっ!』
それと同時にビリーの【ポップスも最高】だった事を思い出したジョリーに、ある名案が浮かんだ。
『ピートをビリー・ジョエルのライブに誘おう!!きっとポップス好きのピートにも楽しめる筈!!』
明日勇気を出してピートに声を掛けよう。
『ビリー・ジョエルのコンサートへ一緒に行こう』って・・・
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『YOU MAY BE RIGHT』
邦題『ガラスのニューヨーク』
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ビリー・ジョエルの1980年の大ヒットシングルだ。
キャッチーでいながら、同時にアグレッシブさを損なわない、絶妙なバランス感覚が本当に素晴らしい!!
ビリーのソングライティングの妙と、フィル・ラモーンによるプロデュースの妙の見事な融合!!
ライブではレッドツェッペリンの名曲
『ロックンロール』を挟み込むという、粋な演出も!♫グレイト\(^o^)/
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