帳簿
◯仕訳帳
仕訳は取引のたびに仕訳帳に記入します。
例)4月1日 A社より商品100円を仕入れ、代金は当社振り出しの小切手で支払った
4月3日 商品200円を売り上げ、支払はクレジットで受け取った。なおその際の手数料は当社負担とし、販売代金の1%である。
◯総勘定元帳
仕訳帳に仕訳をした後は、総勘定元帳に記入します。これを転記といい、総勘定元帳は勘定科目ごとに記入する帳簿です。
例)上記の仕訳帳を総勘定元帳に転記した。
◯出納帳
出納帳とはお金の入出金を記録する帳簿です。用途に合わせていろいろな種類があります。
・現金出納帳
現金に関する入出金を記録します。
・当座預金出納帳
当座預金に関する入出金を記録します。基本的には現金出納帳と同じですが、当座借越があるかどうかを明記します。当座借越の際は「貸」になります。
・小口現金出納帳
小口現金に関する入出金について記録します。
◯仕入帳
商品の仕入れに関する明細を記録します。
◯買掛金元帳
仕入れ先別に買掛金の明細を記録します。仕入先元帳ともいいます。買掛金に関するものなので、現金で仕入れた場合は記帳しません。
◯売上帳
商品の売上に関する明細を記録します。記入の仕方は仕入帳と同じです。
◯売掛金元帳
仕入れ先別に売掛金の明細を記録します。得意先元帳ともいいます。売掛金に関するものなので、現金で売り上げた場合は記帳しません。記入の仕方は買掛金元帳と同じです。
◯商品有高帳
商品の種類別に仕入れや売り上げ、返品等の都度、数量・単価・金額を記録します。同じ商品でも仕入れる時期によって単価が異なる場合があるので、いくらの仕入単価の商品を売り上げたかによって記入する金額も異なります。ここで売り上げた商品1個あたりの仕入原価を払出単価といい、これの決め方によって記帳が異なります。
・先入先出法
先に仕入れたものから払い出しの計算をする方法です。単価が違う商品は分けて記入します。
・移動平均法
商品を仕入れする度に平均の単価を計算して、その平均単価を払出単価とする方法です。
どちらの方法の場合でも、払出の金額に書かれている額を売上原価といい、売り上げた金額(売上高)から差し引くことで利益を求めることができます。この時の利益を売上総利益と言います。
◯受取手形記入帳
受取手形の明細を記録します。
◯支払手形記入帳
支払手形の明細を記録します。受取手形記入帳とほぼ同じです。