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竹林整備その4.寒い日には・・

先日も、半分、デジタルデトックスのために、思いついたら吉日てなもんで、連絡せず、いつもの早朝電車で、バアサンの家に向かう。

辺りは、霜で真っ白で、近道すると、霜柱がサクサクと。

バアサンの家は、山の端っこにあるんで、陽が差す時間が9時ぐらい。

早く、到着しても、地面カチカチで、仕事にならず、ストーブの前で、冷えた足をあぶって、温めている。態勢は、¨∪に近い格好。

念願の手に入れた竹引きノコをみせて、これでいいかと、話す。

「いいよ、手入れはね、機械にさす油があるから、それで拭いて手入れするといいよ」と。

炬燵も出してあったが、炬燵虫になると、動けなくなるので、ストーブの前で、ゴロゴロ。

で、9時過ぎに、境界線の竹と、謎のツワブキを刈るか・・。

(ツワブキは、うちの植生ではない。うちは、フキノトウからなるフキであって、ツワブキは、「外来種」(お隣さんが植えたものらしい))

細目の青竹、境界線から、お隣さんのほうへ、しだれかかっているものをねらい、伐竹。ツワブキも、鎌で刈りとって、おしまい。

竹一本伐っても、枝払いなど、地道にやらないと、危険らしいので、うちの竹藪に引き込んで、枝払いをした。所定の位置におかないと、バアサンがうるさい。

で、今日は、これでおしまい。残りは、バアサンちのガラス拭きをやってくれと、頼まれ、外面のガラスをクリーナーと、古新聞、乾いたタオルで、掃除。

お昼過ぎに、バアサンの妹のオバがやってきた。

これがまた、騒々しい。「トイレ、トイレ!!」

「まだ、お昼食べてない!!」(なにか喰わせろ・・)

「バアサン、サッポロ一番の味噌ラーメン作ってあげたら?」

バアサン、味噌ラーメンをつくる。

オバ「七味がほしい!!」

バアサン、目が悪いんで、小袋の七味を空袋ごと、捨てている。

わたし、ゴミ箱から、七味を拾いあげ、「ほら・・」

それから、オバが5歳のとき亡くした母、(バアサンは、中学生ぐらい)の話を、少し聞く。

「オバさん、お母さんの面影ってあるの?」

「あんまし、ない。遺影をみて、この人だったんだ・・物ごころついてから、なんかあれば、ねえちゃん(バアサン)が面倒みてくれた・・」

その話は、初めてきいた。

それから、もう私も嫁いで、旦那も亡くしているんで、いまさら、
自分の母親のことを「おかあ~!」と呼ぶのをやめてしまった。話しかけるときは、「オバアサン!!」って、呼ぶほうがいいやすい。

けど、オバは、「わたしら(弟妹)にとっては、『ねえちゃん』なのに、なんかおかしい?」という。オバの「ねえちゃん!」の呼びかけには、「母親代わり」の含みがあるからだろう。「永遠のねえちゃん!!」のバアサン。

今でいう、バアサンは、「ヤングケアラー」として、弟、妹の面倒をみてきて、念願の高校進学を泣き泣きあきらめた。というのは、父親の再婚(後妻をもらう)の話があって、それを断固として拒否した話ばかり、バアサンから、聞かされていた。

それと、自分がこの歳まで、実の母親が生きているというのが、当たり前感覚だけど、バアサン、オバにとっては、違うのだ。

それから、帰宅時間まで、「ウサギの箸置き」を3人で、折り紙の折り方をみながら、試行錯誤。3人では、三様、理解の仕方がちがい、面白かった。途中で、時間になって、帰った。箸置きは、完成したのかどうかわからない。

まあ、寒い時には、こんな日もあるさ・・



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