竹林整備11・・具合が悪いときもある。(それぞれの恵方巻)
寒さと、季節の変わり目で、鬱気味だった。
天気はよさそうだから、お日様にあたれば、少しよくなるかなあと、前回と同じ3時間遅れの電車ででかける。
風景を見るゆとりもなし、絶不調。
今回も、遺品運び。工具の部類を集めて、ザックに詰め込んで。
家についたら、オババは、お散歩。
姉ちゃんの車で帰ってきたのか?
3婆が集まったところで、恵方巻の話。今年は、私はコンビニで。姉ちゃんたちは、スーパーで、買ったらしい。「コンビニの恵方巻って結構おいしい、海苔がパリパリ(海苔が後巻きシステム)で。ちと高いけど、節分の時だけでなくて、名前を変えていつもあれば、買うけどな・・」と夢のような話。姉ちゃんは、恵方巻売り場で、お年寄りが多くカートを引くので、その列で、「大渋滞やな・・(笑う)」と言って、見ていた人もいたとか。
オババ「私は、納豆巻きが好きや!!」
姉ちゃん「納豆巻きなら、いつでもあるわ、今度買ってきてやる!!」
また、姉ちゃんの渾身のお手製おやつが、待っていた。リンゴがサイコロ状に入ったケーキ。リンゴの風味がよくわからず、アロエかなにか食べているようで、咽てしまった。
それから、更に具合が悪くなる。
おまけに「スシロー騒ぎ」の話を聞いて、漬物石を乗せられたように、どすんときた。
が、オババが、竹ぼうきづくりでもと、気をきかして、握り手のいい竹の切り出しを2本してくれた。
「あんたが、ど素人なのはな・・まっすぐ、切れんことやわ・・」と、竹引きノコを出して、きこきこと。
そんなに強い言い方でなく、なだめる感じで、フムフムと聞いていた。
「ところで、あの電動ドリル動く?」
「動かんね・・」
「動いたら、穴開けして、作りだしてもええけど・・」
「今日は、そんな気分やないで、また今度にする・・」
何もしないのも、よくないと思い、裏の竹林の、アオキの木の雑木でも、少し伐採し始めた。伐採作業やっても、気分が晴れない、一体どうしたんだ、自分。が、伐採ゴミは、一山できた。それを焼き場に運んでおしまい。
やはり、鬱が始まったか。
帰り際に、言葉にできない、心の悩みを発したけど、オババは、細い目で、遠くを見つめるようにして、何も言わず、にっこりとしていた。
なんかそれも、普段とちがい、どうしたんだろう、オババ。
花壇を覗いたら、昨年植えたチューリップが一つ、寒さに負けず、一つ芽をグイとだしていた。自然って、強いんだな、植物って強いんだな・・
帰り路も足取り重く、駅について、古本屋さんをのぞき、スーパーで買い物して、みかけた、まんまるのお月さまだけが、「お帰りなさい!」と慰めてくれてるようだった。
追記:寿司用のハンギリがあるけど・・いる?と姉に。「ほしい!」
お一人様用浅漬けガラス容器あるけどいる?とオババに。「いる!」
快諾をうけて、次回はそれらの運びいれです。
姉ちゃんのお手製おやつ、なんか塩気が足りないのか、塩分を究極にひかえているのか、ぼやっとした味。それが姉ちゃんママの味かもしれません。