絵のストックを増やす
以前「絵はすぐに上手くならない」という本を読みました。
私の場合独学の部分が多いため有益な情報が沢山書かれていたのですが、その中で印象的だったのが「絵のストックを増やす」というもの。
「色々なものを沢山描いて、何も見なくても描けるものを増やしましょう。」ということです。
絵が得意で、アニメキャラクターをそっくりに描ける人がいますが、その人はキャラクターの描き方や特徴を記憶しているのです。
つまりその人はアニメのキャラクターをストックしていると言えます。
少し前まで見たものを中心に描いていたのですが、ここ最近想像して描くことが増えました。
この描き方になって初めて「絵はすぐに上手くならない」の筆者が言っていることの大切さを実感しております。
見たものを描き写すことと、見たものを使って何かを描くことでは、全く違うように思います。
これまで色々な物や人を描いてきた私ですが、いざ「何も見ずに描け」と言われても、全く描き方がわかりません。
特徴すら覚えておりません。
大学時代、あんなに描いた黒木メイサや北川景子を空で描くことができません。
高校時代のノートを思い出します。
教師の板書を綺麗に書き写していたにもかかわらず、後で見返した時に書いてあることが全く理解できない、あの感覚に似ております。
オレじゃないヤツがノートを書いたのではないか?
それであれば誰か別の人間のノートをコピーして読んだほうが、よっぽど効率的だったのではないか
それと同じくらいに「描き写す」と「見た物を使っ何かを描く」とでは大きな違いがあります。
ここの所、鎧を着た武士をよく描くのですが、一番最初に武士の描き方を覚えると、色々なシーンを武士を使って描けるようになりました。
暑い日に自動販売機前に並ぶ武士、モバイル扇風機片手に涼む武士、ヨーロッパの騎士と同業者国際交流会を楽しむ武士、名刺交換をする武士…
「もはやこのシーンに武士は関係ないだろ!」とツッコミを入れてしまうくらい、武士を乱用しております。
描き慣れているものを増やすことが上達のコツです。
描き慣れていることはイイコトです。
描き慣れているってステキです。
ストックが多ければ多いほど、武士以外の選択肢が増えます。
なのでストックを増やすことも意識しながら絵を描いていこうと思います。
今日はここまで。