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曇天らいふ

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ある男の過酷な半年間を描いた物語
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2020年6月の記事一覧

【小説】曇天らいふ3

(ホームレス生活2日目)自販機

昨晩、学習した。この季節でも寒さは最大の敵だ。甘くみていた。さて今日はどうする。そう自分に問いかける。時間はたっぷりある。タバコは昨日の深夜散歩である程度、確保した。まる一日、水しか摂っていない。とりあえず飯か・・・。といっても、もちろんあてはない。

俺はもう一度、魚ロードに行くことにした。普段はあまり気にならなかったが、自動販売機が結構な数ある。俺はつり銭口に

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【小説】曇天らいふ4

《ホームレス生活3日目》ロープ

とうとう、時刻は二十一時半。夜がやってきた。今日は昨日よりもかなり寒い。昨日も寒さのせいで眠れていないが・・・睡魔は襲ってこない。俺は公園内をウロウロし、寝床をさがした。体を休めたかった。

壁に囲まれた駐輪場・・・吹き抜けの風が余計にきつい。
公園内の遊具の中・・・狭すぎて腰が折れそうだ。
公園近くのビルの間・・・全然だめだ。隙間風どころではない。暴風だ。

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