患った自分特別病、この世界は私が主人公
誰シラのオタクだった時、PLEVAILに出会った。
名古屋クアトロ、対バンで見た彼女たちは、とてもかっこよく、可愛く、しなやかで曲やフレーズによって色を変えるそんなグループに見えた。
アイドル戦国時代。ワイは今日までいろんなグループを見て来た。
アイドルは、昔思っていたキラキラしているものではないと、痛感する日々だった。
割と、近くにあって、憧れほど遠くもなく、友達や恋人ほど近くもない距離感が、心地よくハマってしまう人が多いのだとわかった。
その中でもPLEVAILとの距離感は、ワイにとって非常に特別な距離感にあったなぁと思う。
大阪拠点の彼女たちは、毎週見れるような現場ではなく、誰シラとのツーマン、たまたまジエメイの遠征について行った時や、mistressとの対バン、AZ-ONを見に大阪に遠征した時、どれもワイにとってお目当てでは決して無かった。
そんなワイですら、大好きにさせるくらいの魅力が彼女たちにはあった。
PLEVAILは、好きなアイドルの中で唯一"推しメン"が存在しないグループ。
チェキを撮った枚数も、見て来たライブの数に比較すれば最も少ない。それなのに、ライブは大好きで、対バンに居たら絶対に見るくらいではあった。
グループと、曲と、ステージが大好きなグループだった。
わかりやすく言えば、PLEVAILはワイにとっては、アイドルの枠を超えたアーティストとしてそこにいたんだと思う。
PLEVAILを好きになったきっかけは、ライブでよく見るようになってから、ランダムでアイドルの曲を流している時に、『この曲いいなぁ』と思った曲が、ほとんどPLEVAILの曲だった。天才しかいないじゃんと思った。
その中でも特に、好きになった曲がRemedyだった。
何が好きかと言われれば全てだと思う。
曲調、バックサウンド、BPMと楽器の音質、歌詞。全てが好きだった。
歌詞がワイの夜を包んでいくように、どこか満たされない自分に寄り添ってくれるようにそこに在って、大好きな曲になった。
ワイの人生最後の日はきっとこの曲を聴くと思う。
アイドル史上最も好きな曲になったし、ワイの人生史上で言えば3番目くらいに好きな曲になった。
思い返せば、PLEVAILはワイの熱狂するアイドルの側にいつもいてくれた人たちだった。
元を辿れば誰もシラナイ。彼女たちは一人一人の個性が尖りすぎていて、その尖りでお互いを刺激して、補い、時に相手の形を変えて自分に適応させるようなグループだったと思う。
相対してPLEVAILは全員が慈愛に溢れる女神かのように見えて、全く違う色を持ったお姉さんグループに見えた。
ジエメイでは、どちらのグループも似た色に見えて、優しさに溢れる2組が仲良しなのが嬉しかったし、AZ-ONはみんな精神年齢は高めに見えるけど実はそれぞれが奇人であり、お互いに必要以上に干渉しない爆弾娘4人組、そんな娘たちに優しく接する母性まみれのPLEVAILだったり。
lonliumは言わずもがな妹たちのように可愛がってくれて。
きっとアイドルグループそれぞれの見えるPLEVAILは違って、それはオタク一人一人にも共通して言えて。
ワイにとっても、みんなにとっても、誰にとっても、被りはしないそれぞれの大切に、PLEVAILはなっていたんだなぁと思うばかりです。
初めてステージで見た、カッコ良くも可愛くも、美しくもしなやかに、形を変えるように見えたのは、それぞれの人となりが、そうさせていたのだと考えると、すっと腑に落ちて、とんでもないグループだったなぁと思います。
きっとRemedyはワイにとってこれからも大好きな曲だから、大切にさせてもらおうと思います。
ありがとうPLEVAIL。