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【大学受験】物理の参考書と勉強法 高校初級から難関大レベルまでのロードマップ
こんにちは、大学受験のごろねこです。
今回は物理の参考書と勉強法について
まとめてみました。
このNoteを読めば、
高校初級から難関大レベルまでの
物理の勉強法とオススメ教材が分かります。
特に独学で勉強している方に参考にしていただけたらと思います。
物理の勉強のフローチャート
化学や生物も共通ですが、
基本的には以下の通りです。
教科書(&図表)
→問題集
→過去問
だけです。
「え、これだけ?」
と思った方もいると思います。
冗談抜きでこれだけです。
これ以上やると99%の人は
オーバーワークになるので要りません。
目指すレベルによって使う問題集の冊数は変わります。
関関同立、GMARCH、地方国公立レベルは1冊、
早慶上理、難関国公立レベルは2冊です。
(東大、京大、東京科学大のみ3冊)
教科書の使い方
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教科書を甘く見ている人も居ますが、
教科書がシンプルで一番勉強しやすいですし、
教科書を何回も読むのが最短ルートです。
教科書だけだとイメージしづらい方は
図表も使いましょう。
脳科学的に見ても最短ルートなので、
本Noteではこのやり方を推奨しています。
右脳は写真や絵のイメージを記憶するのですが、
右脳の記憶力は左脳の記憶力の10倍以上あります。
教科書は最初から最後まで一気に読み切りましょう。
小声でもいいので音読しましょう。
黙読するより定着しやすいです。
また、教科書についてですが、
一般的な「物理基礎」「物理」よりは、
分野別に掲載されている
「総合物理1」「総合物理2」
の方が圧倒的に取り組みやすいです。
「物理基礎」「物理」だと読みづらいという方は、
「総合物理1&2」の教科書を買ってみるのもアリです。
2冊買っても物理の教科書1冊と同額なので、
コスパは非常にいいです。
(https://hirokyou.jp/?mode=cate&cbid=1465413&csid=33)
2冊を3日以内で読み切ってしまうのがオススメです。
教科書を読む際に、
読む際に無理に覚えようとしたり、
ノートを取る必要もないです。
というかノートを取らないてください。
時間がかかりすぎます。
そして、それぞれ最低でも3回は通読しましょう。
単位もきちんと意識して読みます。
あと、例題の解説や補足部分なども読み飛ばさないように!
教科書を何回も繰り返して読むことで、
何も見なくても図を書いた上で、
公式を他人に説明できるレベルで覚えていきます。
図やグラフを覚えることで、
三角関数や微積分が分からないと覚えづらい公式も理解しやすくなります。
間違っても新・物理入門を通読したりしないでくださいね。
初学者段階だと非常に覚えづらいですし、
99.9%オーバーワークになりますので。
教科書代わりの参考書
教科書より詳しく理解したい方は、
下記参考書が非常にオススメです。
物理教室(河合塾)
→ https://www.amazon.co.jp/dp/4777213757/
公式の導出に関しては三角関数や微積分で解説されており、
理解しやすいです。
問題集の使い方① 教科書傍用問題集
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教科書を読み終えたら次は問題集を使って教科書で覚えた知識を定着させていきます。
この段階で使う問題集は
リードα
セミナー
エクセル
などの教科書傍用問題集を使っていきます。
学校で配られたものをそのまま使いましょう。
学校で配られていない、
もしくは別冊解答が配られていない、
という場合はエクセル物理
をAmazonか楽天ブックスで買いましょう。
リードαやエクセルは問題数が多くて
「やる気出ない、しんどい・・・」
「とても終わる気がしない・・・」
って思う人も居るかもしれませんが、
問題数が少ない問題集を選ぶのは、
あまりオススメできません。
演習量が致命的に足りないからです。
セミナーやエクセルは問題数だけ見ると
ヘビーに思うかもしれませんが、
1問3分以内に解けば意外と時間はかからないものです。
(しかも教科書の内容が頭に入っていれば秒速で解ける問題ばかり)
もっと言うと解けない問題は考えたところで解けないので、
1〜3分考えて全く分からない場合はさっさと解答を見ます。
自分で考えることに意味はありません。
(具体的な使い方は別のNoteで書きます)
最低でも7周はやりましょう。
時間がもったいないのでノートに書かなくていいです。
問題を見た瞬間に口頭で指針や計算式などを言えるようにしていきます。
1周目こそ解けない問題も多いので時間かかりますが、
2周目以降は段々秒殺できる問題が増えていきます。
なので7周と言っても、
1周目の7倍も時間がかかることはありませんし、
毎回紙に書いている人の半分の時間で進められます。
ここまでやれば、
関関同立、GMARCH、地方国公立レベルには難なく手が届きますし、
ここまでやり切るのが一番大変とも言えます。
傍用問題集代わりの問題集
「どうしてもセミナーが合わない・・・」
「別冊解答だと学習しづらい・・・」
など、傍用問題集自体が合わない人は、
下記の問題集2冊を使いましょう。
1冊だとインプット不足になりがち。
らくらくマスター物理基礎・物理
→ https://www.amazon.co.jp/dp/4777212629/物理基礎問題精講
→ https://www.amazon.co.jp/dp/4010352558/
問題集の使い方② 標準問題集
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リードαなどの傍用問題集をやり終えて、
関関同立、GMARCH、地方国公立志望の人は過去問へ。
早慶上理、難関国公立志望の人は重要問題集をやっていきます。
開始目安としては、
傍用問題集の応用問題が8割以上
秒殺できるようになった時です。
重要問題集のA問題と傍用問題集の応用問題は、
難易度が同レベルの問題が多いです。
傍用問題集をやり込んでいたら、
重要問題集も半分以上は初見でも解けるはずです。
正答率が50%未満の場合は、
無理せず傍用問題集に戻りましょう。
無理しても学習効率が悪くなるだけです。
また、重要問題集も解けない問題は考えたところで解けないので、
5分考えて全く分からない場合はさっさと解答を見ます。
自分で考えることに意味はありません。
(具体的な使い方は別のNoteで書きます)
重要問題集も7周やりましょう。
時間がもったいないのでノートに書かなくていいです。
問題を見た瞬間に口頭で計算式、化学式などを言えるようにしていきます。
ここまでやれば、
早慶上理、難関国公立レベルでも難なく手が届きますし、
東大や京大でも6割は狙えます。
時間がない人向けの問題集
重要問題集は問題数が多くて間に合わない・・・
という方は、
・物理標準問題精講
→ https://www.amazon.co.jp/dp/4010352582/
を使いましょう。
問題数が重要問題集より少なく、
解説が詳しいです。
ただし、難しい問題も結構多いので、
冗談抜きで傍用問題集を完璧にしてないと厳しいです。
問題集の使い方③ 入試問題集(偏差値70以上)
この部分は
物理重要問題集を7周した
物理重要問題集のB問題を秒殺できる
物理の偏差値70以上
全科目の偏差値70以上
東大、京大、東京科学大志望
物理が超得意で無双したい
という方のみ読んでください。
正直な話、この条件をクリアできる人は
ほとんど居ないと思います。
少し厳しいことを言いますが、
上記のレベルは学校の授業で教科書が
高3の1学期までに終わっている
(中高一貫校に多い)終わっていないけど、独学で教科書を終わらせた
(普通の高校)
というスピード感で勉強していないと叩き出せない成績です。
それ以外の方は時間が致命的に足りないので、
無理して物理で点数を稼ごうとするのではなく、
過去問に取り掛かりましょう。
では、本題に入ります。
最後に取り組むのは
難問題の系統とその解き方
→ https://www.amazon.co.jp/s?k=難問題の系統とその解き方
→ 問題数が多いので、取捨選択必要(例題のみでいい)。新・物理入門
→ https://www.amazon.co.jp/s?k=新・物理入門
→ 参考書、微積分を通じて物理自体を深く理解する。理論物理への道標
→ https://www.amazon.co.jp/s?k=理論物理への道標
→ 参考書&問題集、微積分を利用。
のいずれかがオススメです。
選択基準は好みで決めて大丈夫です。
問題演習をしたい人は難系解、
物理自体の理解を深めたい人は、
新・物理入門、または理論物理の道標がオススメです。
ただし、
10月以降に新しい問題集へ手を出すのはオススメできません。
余計なことを考えずに過去問をやってください。
もっと言うと、
他の科目の偏差値が70に届いていないのであれば、
物理に時間を使わずに他の科目に時間を使った方がいいです。
しつこいようですが、
同じ偏差値を5上げるにしても
60→65と70→75では難易度と必要な勉強時間が違いすぎます。
取り組み方ですが、
基本的な使い方は重要問題集と同じです。
5分考えて全く分からない場合はさっさと解答を見ます。
実際のところ、重要問題集をやり切っていれば、
一部の難問を除いて無理なく解ける問題も多いと思いますので、
素直に解いていきましょう。
過去問の使い方
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問題集の学習が終わったら、
志望校の過去問を最低10〜15年分は取り組みます。
開始時期ですが、
どれだけ遅くても11月までには着手したいです。
大体の過去問は東大京大を除くと、
3〜5年分くらいしかないので、
第1志望、第2志望、第3志望まで用意しておきましょう。
(東大、京大に関しては赤本か青本の25年分を買う)
解くのはもちろん第3志望というか難易度が低い順で。
あと、解く時は本番と同じく時間制限を付けて解いてください。
2科目ある場合は2科目一緒に解いてください。
ここでは問題集と違って、
5分考えて分からないから解答を見るとかもなしです。
解き終わったら解答を見て採点します。
過去問も解きっぱなしではなく、
解けなかった問題、間違えた問題は、
問題と解答をコピーしてストックしておくといいです。
そして、できなかった箇所は、
教科書、図表、問題集を確認して復習します。
最終的には、
解いた過去問は「試験時間の半分で満点を取れる」
レベルまで復習しましょう。
まとめ
今回は、難関大レベルを目指す理系の人向けに、
おすすめの教材と勉強法を紹介しました。
必要な教材を改めてまとめておきます。
教科書
図表
教科書傍用問題集
物理重要問題集
難問題の系統とその解き方
過去問
他の科目との兼ね合いもありますので、
物理だけで時間を使いすぎないようにしましょう。