バグコンビ2
東京都23区5丁目交差点似て………
月山「未来が見える?どういうことだ。ってこの話は後でだ。先に負傷者を助けないと。青年も手伝ってくれ。」
空「あ…うん。というか俺名前教えたよね?なんで青年なの?」
そして月山、空は負傷者を探し始めた。しかし車両が衝突した様な場所には炎の柱が立ち昇っていた。この状況での生存は絶望的だった。
空「おい。月山のおっさん。消防はいつ来るんだ?これ以上先は消火してもらわないと無理だぞ?」
月山「くっ。青年さっき無線で連絡したが、消防は後15分はかかるみたいだ。それにさっき見た限り近くにマンホールすら無い。多分消火を開始するなら更に時間がかかるぞ。」
空「じゃあ消火は当てに出来ない訳ですね。ぐっ。というかもう生きて無いだろ。」
そう愚痴を言っていると空の視界に腕の様なものが見えた。
空「居たぞ。腕みたいなやつがあった。」
月山「よく見つけた青年。この扉こじ開けれるか?」
空「この扉変形してて開かn。熱。」
月山「どうした青年?」
空「駄目だ月山のおっさん。扉が激熱だ。これ以上やると火傷しちまう。」
月山「分かった。ちょっと変わってくれ。」
そして月山が扉を無理やりこじ開けた。中には30代位のスーツ姿の男がいた。
月山「大丈夫か?おいしっかりしろ。」
スーツの男「あ………あぁ………坊ちゃま。」
月山「坊ちゃま?あんただけじゃ無いのか?」
空「月山のおっさん。まだ奥に居る。」
月山「分かった。一旦コイツを安全な場所に置いてくる。無理はするなよ。」
そう言って月山は一旦出て行った。空は新しく発見した負傷者を助ける為後ろの扉をこじ開けた。
空「おい。ゴホッゴホッ。お前動けるか?。ってお前さっきの」
大臣の息子「ゴホッゴホッ。お前さっきの…ゴホッ。早く助けろ。ゴホッゴホッゴホッ。」
空「癪に障るが分かった。ぐっ。こっちまで来れるか?ゴホッ。」
大臣の息子「くっ。駄目だ引っかかってて動け無い。それに火が直ぐそこにゴホッゴホッ。お前早く逃げろ。このままだと巻き込まれるぞ。ぐあっ。」
空「ゴホッ。そう簡単に見捨てられるかよ。この扉さえ開けれれば……ぐあっ。」
大臣の息子「もう駄目だ。早く逃げろクソ野郎。ゴホッゴホッゴホッ。」
空「後ちょっと後少しで……ぐぁぁ。」
2人の周りは既に火で囲まれていた。そして空の視界が少しずつぼやけ、意識も途切れ途切れになっていく所で誰かが炎の壁を破り入って来た。
月山「熱っ。大丈夫か青年。」
空「あぁ。やっと来たのか月山のおっさん。遅すぎだろ。」
月山「悪かったって。で?奥にもう一人いるのか?。」
大臣の息子「ゴホッゴホッ。ここだ。ぐっ扉が開かなくて出られなくて。」
月山「分かった。青年ちょっと貸してくれ。こうやって…………よし開いた。早くこっちに。」
大臣の息子「よし出れた。ってどうやって出るんだよ?周りは炎の壁だぞ。」
空「そういえば月山のおっさんはどっから入って来たんだ?ゴホッゴホッ。」
月山「なに簡単な事さ。2人共合図を出したら俺の後ろをついで来い。」
空「あぁ分かったけど。ってまさか。」
月山「そのまさかだ。」
そして月山の合図と共に炎の壁に向けて走った。身体中が熱かったが5秒も走ると外に出られた。と思ったらいきなり水をかけられた。
空、大臣の息子「冷たっ。って消防かよ。」
スーツの男「坊ちゃま。ご無事でなによりです。」
大臣の息子「小杉。お前も無事だったのか。」
小杉「えぇ。そちらの方が助けてくださり。とまずは病院に行きましょう坊ちゃま。なにかお怪我あるかもしれません。」
大臣の息子「分かった。っとちょっと待ってくれ小杉。」
そう言って大臣の息子が空と月山に近づいて来た。空はまた何かされるのかもしれないと身構えていた。
大臣の息子「俺を救ってくれてありがとう。これ小杉の電話番号だ。何かあったら掛けて来い。力になってやる。」
そう言って小杉の名刺を渡した大臣の息子は救急車に乗って病院へ行った。