【本要約】『人間関係が「しんどい! 」と思ったら読む本』|心屋 仁之助
みなさん、こんにちは、Goroです。
「人間関係で傷つきやすい」とか「まわりに許せない人がいる」といった人間関係がつらいと思っている方、そんな方はこの本を読めば「心がすぅーっとラクになる考え方」が分かりますのでオススメです!
本日は、心屋 仁之助さんの著書、『人間関係が「しんどい! 」と思ったら読む本』という本をご紹介させていただきます。
著者の心屋 仁之助さんは、日本で有名な心理カウンセラーの方です。
この本では、そんなプロの方の人間関係の攻略ノウハウがぎゅっとつまった本です。
人間関係の悩みといっても、「自分がダメだ」と思う人もいれば、「あいつが許せない」と思う人もいます。
そして、同じ状況でもなんとも感じないという人もいれば、辛いと感じる人もいます。
本書では、いろんな人間関係の問題について、筆者の豊富なカウンセリング経験からよくあるパターンに5章43節(43の法則)にわけて解説しています。
本日はその中でも特に重要だと感じた学びの内容を厳選して、3つのポイントをご紹介していきます。
人間関係の悩みの原因は何か?
1つ目、人間関係の悩みの原因は何か?
いきなりですが、悩みの原因は、すべて自分です。
さらに詳しく言うと「原因は、心のクセ、考え方のクセ」です。
なぜなら、目の前に起きた出来事に「これは悪い」とか「これは良い」とか、意味付けしているのは全て自分自身だからです。
例えば、同じ映画をみても感想は人それぞれですよね。
俳優の演技に魅力を感じた人もいれば、ストーリー展開に心がおどった人もいる、主題歌やBGMといった音楽に感動した人もいたり。
人の目の付け所は千差万別。
1000人いれば1000通りあります。
それから、その人の経験値によっても理解度がかわってきます。
例えば、育児をテーマにしたような映画であれば、実際に育児を経験している人とそうでないひとでは受け取り方が違います。
このように、人は出来事に対して、経験の違い、年齢や性別の違い、知識の違いなどによって、意味づけはばらばらなのです。
だから、「あなたが問題だ」と感じて悩んでいることも、見方が違った別の人が見れば大した問題でないこともあります。
本書でも述べていますが、人間関係の問題の根っこにあるのは自分です。
たとえ、「あいつは許せない」とか誰か他人が悪いと思っていたとしても、その価値観の違いを受け入れられない自分に問題があるのです。
でも、他人の問題の根っこの原因は自分、自分の問題の原因も自分にあるといわれても、なんだか、わかったような気はするけど、いまいちわからないという方もいるかと思います。
感じ方が人それぞれあるように、悩み方も人それぞれですので、次は、タイプ別にもう少し詳しくみていきましょう。
タイプ別にみる人間関係の悩みと解決法
2つ目、タイプ別にみる人間関係の悩みと解決法について。
ここでは、悩みのタイプ別に解決法をみていきましょう。
まずは、「自分がダメだ」と思う自己肯定感が低くて傷つきやすいタイプの解決法。
人間関係に疲れて「自分はダメな奴だ」と思いやすく、傷つきやすい人は、つい「いい人」を演じすぎて疲れています。
そして、他人が自分をどう見て、どう評価しているかを気にして、無理をしているから疲れるのです。
そんなタイプの人に向けた本書のメッセージはこうです。
「自分が「こう見られたい」と思って努力しても、他人は好きなように見ること」です。
評判の悪い人ほど1つでのいいことをするとすごく褒められるけど、優等生でいい人ほど、少しでも悪いことをすると今までも評判がすべて台無しになるほど地に落ちてしまうというのはよくある話ですよね?
このように、他人の評価、評判というのは、とても曖昧なんです。
他人からいい評価をもらおうと頑張っても、その通りの評価がもらえるかどうかはわからないんです。
どうせコントロールできないものであれば、最初から気にせず自分のやりたいようにやった方がいいということです。
偽って作っている「いい人」のからを脱いで、生きるとすごくラクになることができます。
次に、いつまでもくよくよ考えこんでしまうタイプの対決法。
いつまでもくよくよ考えてしまう人は、はんすう思考といって何度もネガティブな出来事を思い出し、悩み続けてしまう思考のクセをもっています。
そういった方は、「何が問題なのか?」を整理することが必要です。
本書で紹介していた思考の整理法がとてもわかりやすかったので紹介します。
頭の中の思考を整理できないのは、金魚鉢にたくさんの金魚が泳いでいるのを数えようとしているようなものです。
水槽でたくさん泳いでる金魚を数えようとすると、1、2,3・・と数えている間に動いてしまいまた最初から数えなおさないといけません。
こういう場合にきちんと数えるためには、金魚を1匹ずつ水槽から出す以外にありません。
頭の中の思考も同じです。
大量にある悩みを1つずつ紙に書き出すのです。
書き出して、コントロールできるできないに仕分けしたりする必要もありません。
ただ、書き出すだけでいいんです。
金魚を水槽から取り出して数えたように、悩みを書き出して数えてみる。
それだけで心がすぅーとラクになっていきます。
3つ目のタイプは、他人を許せない、他人に対し怒りを感じるタイプです。
理不尽な人、ルールを守らない人、ムカつく人、許せない人っていますよね?
そんな人に怒りを感じているタイプの人に有効な対処法は、「ためこまず伝える」ことです。
本書では「スタンプカードの法則」というのを紹介しています。
他人に対して何か不満などいいたいことがあっても、いったら傷つけるかもしれないし、怒らせるかもしれない。
または相手の反応にびびっている。だから言うのを我慢したりします。
すると、その我慢の数をカウントするスタンプカードが心の中に作られるんです。
スタンプカードはたくさんポイントをためたほうがいいので、自然に貯めようとしてしまいます。
つまり、その人がまた気になる言動するんじゃないかと「監視・観察」し始めるんです。
そうなると、その人が何をやっても、自分にとって我慢できない悪い行いのように見え、そうみるたびに「あ、またやりやがった」という感じに、どんどんスタンプがたまっていきます。
その心のスタンプカードが満タンになると、怒りが爆発してキレてしまいます。
そして、その怒りのテンションで相手に伝えると、相手はびっくりです。
相手からすると「なんでそんなに怒ってるのか」理解できません。
言う側としてはスタンプが満タンになるほど色々あったのですが。
実は、思い出してみると、スタンプをためはじめた最初の理由は「これを言ったら、相手を傷つけたりするかもしれない、怒らせるかもしれない」「~かもしれない」という自分の勝手な予測、つまり自分の都合のいい判断で始まっていました。
だけど、それを認めるのがかっこわるいから、「あなたのために我慢した」「この怒りはあなたのせい」だという風にいってしまいケンカになってしまいます。
「言いたいことをきちんといわない」ということを棚にあげて、怒りのスタンプをため込んで爆発させたのは自分です。
だから、そうならないためには、スタンプがたまる前に、言いたいことを相手に伝えることです。
そしていいたいことは、攻撃的にならず、本音で伝えることです。
ほんとうは「認めてほしかったんです」「もっと優しくしてほしかったんです」と。
すると、心のわだかまりがすぅーとはれていきます。
人間関係は本音を伝えることが大切
そして、最後は、「人間関係は本音を伝えることが大切」ということをお伝えします。
人間関係をラクにする最大の秘訣は「本音で話す」ということです。
それは、本音で話さないといろんな弊害がおこるからです。
たとえば、よく意見がないといわれたり、何か話そうとすると頭が真っ白になりやすい人がいます。
それは単に話が下手ということではありません。
「自分はこう思う」という意見を否定されるのが嫌で押し殺し続けた結果、自分の意見を見失ってしまったからです。
あと、職場や学校などで「わからないのに、質問できない」人がいます。
質問できないのは、自分がわからない無知な人間だと思われたくないというプライドがあるからです。
一方で、わからないことは素直に「わからないから教えて」といえる人は成長します。
このように本音を出していくことのメリットはたくさんあります。
ただし、本音を出すには少しコツがいります。
それは「I(アイ)メッセージ」にすることです。
Iメッセージとは、「私はこう思う」という自分が感じたままを伝えることです。
反対に相手の言動を指摘したり攻撃するのは「YOU(ユー)メッセージ」です。
人の心に届くのは、YOUメッセージより、Iメッセージです。
Iメッセージを伝えることで、相手がその通りに動いてくれるかはわかりませんが自分の心がラクになります。
ぜひ、試してみてください。
まとめ
最後にまとめです。
人間関係がしんどいと感じている人の心がラクになる方法について3つにわけてご紹介しました。
1つ目が「人間関係の悩みの原因は何か?」
2つ目が「タイプ別にみる人間関係の悩みと解決法」
タイプについて、3つご紹介しました。
・自己肯定感が低くて傷つきやすいタイプ
・よくよ考えこんでしまうタイプ
・他人を許せない、他人に対し怒りを感じるタイプ
3つ目が「人間関係は本音を伝えることが大切」です。
本音を伝えるときのコツは、YOUメッセージではなくIメッセージです。
はい、ということで、本日は心屋 仁之助さんの著書『人間関係が「しんどい! 」と思ったら読む本』をご紹介させて頂きました。
人間関係がつらいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
▼関連動画