見出し画像

協調性と個性の融合

協調性と個性の融合

こんにちは、皆さん。13日間の旅も11日目に入りました。今日は「協調性と個性の融合」をテーマに、チームワークと個人のユニークさをどのようにバランス良く活かすかを考えます。それぞれが異なる視点や強みを持つ中で、協調性を保ちながら個性を発揮することは、職場やコミュニティでの成功につながります。

理論的説明: 協調性と個性のバランス

協調性とは、集団の一員として調和を図りながら行動する能力を指し、個性(パーソナリティ)は一人ひとりの独自の特性や嗜好を意味します。心理学では、両者が適切に組み合わさることで、個人も組織も高いパフォーマンスを遂げられるとされています。アドラー心理学では、協調性を持って社会との繋がりを深めつつ、自分らしさを表現することの重要性を強調しています。

心理的安全性と多様性の重要性

最新の研究では、チームの効果性を高める要因として「心理的安全性」の重要性が指摘されています。Googleの研究結果によると、チームの効果性に影響を与える要素の中で、心理的安全性が最も重要であることが明らかになりました。心理的安全性が高いチームでは、多様な価値観や能力、考え方、文化などが認められ、多種多様な人材が個性を発揮できます。

さらに、組織行動学の専門家であるエイミー・エドモンドソン氏の研究では、心理的安全性が高まると、個人レベルでの仕事のやりがいや責任感が向上し、結果としてチームレベルまたは組織全体の生産性が向上することが示されています。

協調性と個性の両立

スティーブン・R・コヴィー博士の『7つの習慣』では、長期的・継続的に成功するためには「人格の向上」が重要であると説いています。コヴィー博士は、表面的な手法やテクニックだけでなく、人格を磨くことが成功の土台になると主張しています。

この考え方を協調性と個性の文脈に当てはめると、単に協調性や個性を表面的に演出するのではなく、人格の一部として両者をバランス良く育むことが重要だと言えるでしょう。

実践的なワーク: バランスを見つける

協調性と個性のバランスを見つけるために、以下のステップを考えてみましょう。

  1. 自分の強みを明確にする: 自分がどのような場面で協調性を発揮しやすいのか、反対にどのような場面で個性を活かせるのかリストアップします。

  2. チームでの役割を再確認する: チーム内での自身の役割について見直し、自分の強みや個性がどう活かされているかを理解します。

  3. フィードバックを受ける: 同僚や友人から、自分の協調性や個性についてフィードバックをもらい、客観的な視点を得ることで、改善点を把握します。

シナジーを創り出す

『7つの習慣』の第6の習慣「シナジーを創り出す」は、協調性と個性の融合を実現する上で重要な概念です。シナジーとは、全体の合計が各部分を合わせたよりも大きくなることを意味します。周囲の人とシナジーを創り出すことができれば、一人ひとりではたどり着けない大きな成果を生み出すことができます。

日常生活での活用法: チームアクティビティ

日常生活では、チームでのプロジェクトやグループ活動の中で、協調性と個性を発揮する機会を意識的に作りましょう。たとえば、家族や友人との共同料理作り、職場でのグループディスカッションなどで、自分のアイディアを出しつつ、他者の意見にも耳を傾けるバランスを心がけます。

Win-Winを考える

『7つの習慣』の第4の習慣「Win-Winを考える」も、協調性と個性の融合に役立つ考え方です。Win-Winとは、すべての人間関係において、必ずお互いの利益になる結果を見つけようとする考え方と姿勢です。この考え方を実践することで、個性を尊重しつつ協調性を発揮することができます。

多様性を活かすチームビルディング

チームビルディングにおいて重要なのは、目標達成のため相互にサポートできるチームを作ることです。みんなで同じ方向を向く必要はあれど、個人が持つ価値観や考え方をひとつにまとめる必要はありません。

意識したいのは、それぞれの違いをただ受け入れ、尊重することです。そうすることで相互理解が進み、チームの団結力は強まります。多様性を認め合うことで、チーム内でイノベーションが生まれやすくなり、創造的な問題解決が可能になります。

具体的なエクササイズ: パーソナリティ・マトリックス

協調性と個性を見つける手助けとして、パーソナリティ・マトリックスを作成してみましょう。

  1. 自分の性格特性をリスト化: オープン性、誠実性、外向性、協調性、神経症的傾向など、いくつかの性格特性について自分を評価します。

  2. それぞれの特性がチームにどう影響するか明確化: 各特性がチームワークにどのように役立つか、また個人のユニークさがどう貢献するかを分析します。

  3. 成果に基づき行動を調整する: 結果を踏まえて、協調性と個性をどのように調整していくか自分なりの行動計画を立てます。

ソーシャルサーカスの手法を取り入れる

NPO法人スローレーベルが提供するソーシャルサーカスのワークショップでは、障がいのある人もない人も参加できる活動を通じて、協調性と個性の融合を体験的に学ぶことができます。

例えば、カラフルなサーカス道具を使って自由に表現する活動では、個々の個性が発揮されると同時に、自然とグループが生まれたり、相手の様子を気にかけて手を差し伸べたりする協調性も育まれます。

また、「ソレイユ」と呼ばれる全員参加型のチームワーク活動では、それぞれが考え、提案しながら行動に移すことで、コミュニケーションの基本を体験的に学ぶことができます。

これらの活動を通じて、心の壁がなくなれば、違いは個性に見えてくるという気づきが得られ、多様性を受け入れる姿勢が自然と身につきます。

協調性と個性のバランスを測る

自己受容と他者受容のバランスに関する研究によると、自己受容と他者受容がともに高い人は最も精神的健康の程度が高く、自己受容と他者受容のバランス関係が不均衡な人はどちらも高い人に比べて精神的健康の程度が低いことが明らかになっています。

このことから、協調性(他者受容)と個性(自己受容)のバランスを取ることが、個人の健康と組織の健全性の両方にとって重要であることがわかります。

終わりに

協調性と個性の融合は、私たちがより創造的で効果的なチームメンバーとして成長するための鍵です。心理的安全性の高い環境で、Win-Winの考え方を実践し、シナジーを創り出すことで、個性を活かしつつ協調性を発揮することができます。

多様性を認め合い、それぞれの違いを尊重することで、チームの団結力は強まり、イノベーションが生まれやすくなります。また、ソーシャルサーカスのような体験型のワークショップを通じて、協調性と個性のバランスを体感的に学ぶことも効果的です。

自己受容と他者受容のバランスを意識しながら、日々の生活や仕事の中で協調性と個性の融合を実践していくことで、個人の成長とチームの成功の両方を実現することができるでしょう。

この考え方を実生活に応用することで、仕事や日常の人間関係がより豊かになることを期待しています。次回は、「思いやりの循環を創造する」について探求していきます。それでは、また次回にお会いしましょう!

いいなと思ったら応援しよう!