霊継ぎ
「柩」を書くにあたって字源についてあれこれと調べるうちに、ついつい本体そのものの歴史や現状にまで興味をそそられてしまい、気がつくと一枚も書かないうちに日が暮れてしまっていました。
奥深い世界ゆえおもしろいハナシもたくさんあるんですが、ひとつだけ現代の柩事情をご紹介すると、ダンボール製の柩なんていうものもあるようで。ただ、少しわれわれが想像するものとちがって、安価な木製のものよりもずっと高価なエコ製品でした。
火葬で使用する灯油量が約半分になったり、燃焼時の有害ガス発生が約3分の1に抑えることができたり。もちろん森林資源の節約にもなって、クギを使わずに組み立てることができたりもするそうで。
最期をどのように送ってもらうかという選択は、本人の死生観が色濃くにじむ人生最後のお題。
ぼくだったらどうするかなぁ、なんてことをかんがえながら。
あ、ちなみに「ひつぎ」という音は、
「霊(ひ)継ぎ」から来ているそうです。
柩
coffin
a long box in which a dead person is buried or burnt
No.2,210
2020/05/25 – 146
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