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「冬」ではなくて「秋」に心
ガンを宣告された時よりも、「もしかしたらガンかもしれない」と気をもんでいた時のほうがツラかった、と言ってもなかなか理解してもらえないんですが、ほんとうのハナシです。
大腸に原発巣があり、肺にもリンパにも転移していて余命が長くて云々。検査結果が出てハッキリとわかってしまえば、治療だなんだと慌ただしくなって嘆いているヒマもなく、気がつけば二年経っていた、というのがいまの感想で。もちろん、最初は半年と言われていた余命が三ヶ月に縮まったときなんかは相当ガツンと喰らったりと、落ち込むこともありましたが。
「うれい」という字、「冬」ではなくて「秋」に心と書くのはきっとそういうことなんだろうなと。
愁
urei : melancholy
a deep feeling of sadness that lasts for a long time and often cannot be explained
No.2,021
2019/11/19 – 324
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