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2024年の春は、ずっと速くなるから。自費出版600冊、増版の想い。
3月になりましたね。
毎年この時期は、「春の速さ」を予測するという、ちょっとした癖があります。
この「速さ」というのは、桜の開花時期が早いとかそういうのではなく、周囲の物事の「リズムの速さ」のことです。
例えば、
・SNSでは、入学・卒業・就職・転職の報告で溢れて、自分も何かを始めなければという気持ちになる。
・電車内やショッピングモール内など、人が多く集まるところのテンポがとても速く感じる。
・普通に生活しているし、うまくやっているはずなのに、なぜか心に余裕がない。
・最後にゆっくりと深呼吸をしたのはいつだろう、遠い昔のことのように感じる。
この春独特の速さは、この時期に環境が大きく変わりやすいからだと思います。
淡々と変化が進む中、そこに追いつかねばなどと、心が疲れてしまったり、気持ちがついていかなかったりする。
もし同じような感覚を知っている方がいたら、この文章を届けたい一人です。
よかったら最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
春の速さを想って作った、一冊の本
実は去年、1冊の本を作りました。
タイトルは「水晶体に映る記憶」
日々の繊細なカケラを集めて、自分の中の真実を見つけていくエッセイです。
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制作のきっかけは、2023年の春が速いと思ったことでした。
昨年の春、皆さんも思い出してみてください。
私がみていたあの時の春は、全てが動き出すタイミングだったように思います。
感染拡大が収束、マスクの制限緩和、観光地が復活、数年遅らせていた留学・旅行をリベンジする人や、新しい土地に引っ越す方、春だから始めよう的な広告・イベントも通常モードのように増えた記憶です。
ここ数年溜め込んでいたものが、ぐっと解放されるような春独特の始まりに、なんというか、息苦しくなってしまいそうな感じがしていました。
そういう時に、自分のペースを思い出せたら、日々の見つめる視点を少し変えられたら。明日も生きようと思えるかもしれない、そう思って作ったのが、この本でした。
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この1年間、皆さんのおかげで、400冊が旅立ちました。その時のnoteはこちら。
中には、感想を直筆のお手紙でもらったり、
読んでくれた方と一緒にカフェで語ったり、
刊行イベントに古くからの友人が来てくれたり、想像しなかったことが次々と起こりました。
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400冊届けた時、思っていたことは、
届けたい人に届いたのでは、十分なのではないか、ということ。
そんな気持ちがうっすらと、でも確実にありました。区切りをつけるならば、ここで一旦販売を停止するのもいいかもしれない。そんなことを考える中で、自分が本を作った原点に立ち返ります。
2024年の春はきっと、ここ数十年で「一番速い春」だと思う。
昨年だと思ってました。
ようやく感染拡大が落ち着き、止まっていた物事が一斉に動き出すだろう。
そう予想して、春が速くなるのは「昨年だけ」だと思ってました。
しかし今は、今年の方がずっとずっと速いんじゃないかと想像しています。
なぜなら、昨年と今年とでは、「春の土台」の違うからです。「昨年は止まったものが動き始めたという春」で、
「今年はやや動き始めたものがさらに加速するという春」だからです。
例えるなら二次関数のように、序盤はそうでもなかったのに、どんどん数値が上がっていく。
無意識に焦りを感じたり、ぐっと疲れたり、心が波打ったり。
そんな変化が、この春にもっと連発的に起きるんじゃないかと思っています。
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今年の春こそ、この本を届けなければと思った。
昨年作った本「水晶体に映る記憶」ですが、
今年の春こそ、届けなければと思っています。
それは前述したように、今年の春の方が圧倒的に速い気がするから。
心を整えたり、ペースを保つ術の一つに、この本を選択肢として持っていただけたらと思っています。
さらに、年始から色んなことがグラグラと揺らぎっぱなしです。不安や恐れみたいな感情がすぐ隣にいるような、不安定な日々に、もしかしたら1冊の本が心を保ってくれるかもしれません。
この本を読んでもらうことで「ああ、自分ってこういう呼吸の仕方をしていたんだ」と思い出してほしいですし、迷いなく心を守って欲しいと思います。
本を作ってからもう10ヶ月経ちますが、
ここ数ヶ月の想いが地層のように重なり、今まで以上に「届けたい」という気持ちが湧き上がっています。
600冊を、届ける。
届け切れるかわからないですし
誰に届いていくのか未知数ですが
「水晶体に映る記憶」を600冊増販することにしました。
個人で600冊を抱えることは初めてで、とても怖いことですが、この春、届けたい本という想いは変わりません。
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本が気になってくださった方へ
もしこの文章を読んで、この本が気になるなと思ってくださった方へ。
三つの関わり方があります。
①このnoteをシェアしていただく
②本を購入していただく
③委託販売・買い取りでお取引していただく(今回から委託販売を増やしました)※個人書店様も歓迎します
1つ1つ説明します。
◾️シェアについて
このnoteをリンクで共有していただけたら泣いて喜びます…。個人で届けていくのはもちろんですが、自分一人では届かない場所があります。もし、少しでも心に触れるものがあったら、お力を貸していただけると嬉しいです。
◾️ご購入の場合
3/15以降の増販分はこちらからご予約できます。
増版前にお求めの方や、手に取って購入したいなという方は、以下のお店に在庫状況をご確認ください。
順不同です。
【東京】
読書のすすめさん
【神奈川】
・本屋 生活綴方さん
【大阪】
・スタンダードブックストアさん (オンラインショップのみ)
・まがり書房さん
・もりねき書店さん(3/16以降お取り扱い予定)
【兵庫】
・ブックランドフレンズさん
・喫茶去ありままさん
【和歌山】
・古本 陽気にゆこうさん
【店舗を持たない個人書店さん】
・韋編三絶さん
・いろどり書房さん
・百日紅と太陽さん
◾️書店様・店舗を持たない個人書店様へお取引の場合
〈お取引きについて〉
2024年3月の増販分以降は以下の条件にさせていただいております。
・販売可能部数 2冊〜
・買切(1-9冊):70%
・買切(10冊以上):65%
・委託:75%
送料:こちらが負担いたします。
支払期限:ご注文より30日以内振込。手数料は貴店にてご負担ください。
個人様、書店以外の方もぜひお気軽にご連絡下さい。
お取引に関する連絡先:pikabaya0602@gmail.com
以上になります。
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました!🌸
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