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「秋が、人が、美味しいを教えてくれた」水晶体に映る記憶vol.23
高校時代、調理部に所属していた私にとって、料理はそれほど遠い存在では無かった。必須だった調理検定(高校版の)の取得も、部員全員が2級まで取らねばならないおかげで、ある程度の料理の仕方、まではなんとなく分かるようにはなった。が、高校卒業後は、肝心な本人の意欲がなく、自炊に興味が持てないまま学生生活は終了した。
そんな自分が、ここのところ、週4〜5くらいで自炊している。かつての友人たちが聞いたら仰天してしまいそうだけど、今は料理が少し「楽しい」と思えるし、なんなら「食」そのものに関心が向いているに近い。この理由は、今の環境にあり、出会ってきた人にあり、私の心地よさを形成するものにあり…とにかく思い当たることが多い。今日はそんな「料理への関心が戻ってきた理由」について、書き連ねていきたい。
多分、起点になっただろう当時の二人暮らし
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