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大きなズレ

職場に、考え方とか物の見方とか捉え方とか、普通とはズレているなと思う人がいる。この前も話をしていて「やっぱり何だか大きなズレを感じる」と改めて思った。

しかし、この人(以下:ズレさん)は己の知識や考えが正しいと、最新版だとトレンドだと自信を持っているようだし、ズレは自分ではなく世間が遅れているのだという認識の様子だ。



基本的に人の話は聞かない


基本的に人の話はあまりちゃんと聞かないタイプだ。サラッとしか聞いていないみたいで、人の話は翌日には忘れていることが多く、自分の言ったことも覚えていないことも多い。

人の話を聞けない人と言うのは意外と多いが、タイプ的には2つくらいあるかな?と個人的に思っている。

1つはズレさんのようにサラッとしか聞かない、もしくは聞けない人。これは集中力や相手への興味の問題なのかなと思ったりしている。

もう1つは自分が一番正しいと思っているから、はなから人の話を聞く姿勢がない人。こういう人は自分の思いや意見と相違する場合、絶対に相手の話を聞き入れようとしないから会話にならない。否定の王。


ズレさんの場合は、この2つのタイプの両方を兼ね備えていると言ってもいいと思っている。人の話は聞かない、聞けないスタンスだからかズレさんの見解や考えはどうにも偏っているように思えて仕方ない。



ワードとエクセル


「ワードとエクセルなら絶対ワードですよね。仕事でよく使うのって。エクセルってメモ変わりくらいにしか使わないですよね!」

ある日、ズレさんの口から飛び出してきた言葉だった。何の前触れもなく、いきなり言われて驚いたのと、「エクセルよりワード」というのは衝撃的だった。これには全く同意できず、話をするのも面倒になったのでスルー。笑


ズレさんは、今まで事務的な仕事もしてきたらしいが、あまりパソコンは使えないと言っていた。はたから見ている分には普通に使っているように見えるし、操作も早いように思うが本人は使えないと言う。エクセルも難しいと言っているのを何度か聞いた。

確かにエクセルは慣れるまで難しい。表を作るだけ、入力するだけというなら簡単にできるが、数式や関数を使ったりマクロを使ったりなどは 、かなかに難しい。google先生を頼りながら悪戦苦闘しつつそれらしいものを作ったとしても、ひょんなことから構築したものが崩れてしまい直せなくなったという事件に何度も遭遇したことがある。


ズレさんの場合、自分がエクセルをほぼ使えないから世間でもエクセルはあまり使われておらず、ワードが主流だという主張のようだった。


正直、個人的には主流はエクセルだろうと思っている。エクセルの方が圧倒的に便利だし、ワードでできることのほとんどはエクセルで できるのでは?と思っている。

ワードは文章を作ることに特化しているが、エクセルのように便利な数式や関数を使ってデータを作成したりはできないのでは?と思う。文章データばかりを作っている会社ならワードが重宝するのかもしれないが、だいたいの会社はエクセルを使うのではないだろうか。

自分自身がエクセルをあまり使わないから、世間でも使っていないと思っている様子のズレさん。なんかちょっと違うと思わずにいられない。


ズレさん=世間一般ではない。



これからはドローン


「ドローン関係の資格とかこれからきますよ。絶対。


ズレさんとの雑談の中で資格の話になり、ズレさんの口から出てきたのが「ドローン系の資格がくる」という話だった。

確かに最近ドローン需要は高まってきているように見受けられる。ニュースでもドローンを使って〇〇を始めましたとか、ドローンの日本代表みたいなのを見た。そしてその操作技術を生かして仕事をしている人の特集なんかも組まれていた。ズレさんの言うようにドローンが熱いのかもしれない。

しかし残念ながら、この時の会話の流れでズレさんの言う「ドローンがくる」というのは、同意できなかった。この時の会話は「今の職場の未来が暗い。潰れたら路頭に迷うぞ。スキルがないから資格を取ろうか…?」という会話の流れだったのだ。

今ドローンが熱いというのは同意するのだが、これから資格取得と考えたらどうにもドローンは同意できなかった。地域性というものがあるのでは?と思うからだ。

都会なら需要がありそうだし、農業の盛んな地域ではドローンを使って農薬散布などをやっているらしいので使い道がありそうだが、私の住んでいる地域は中途半端な田舎だ。都会でもなければ農村でもない。少し求人を見てみたりもしたが、ドローンなんて言葉は全く出てこなかった。

それどころか、今の職種ですらほとんどない。田舎なんだけど、ど田舎までいかない。だけど求人は偏りが激しく何だかなぁ…といった中途半端さ。そんな環境下でドローンの資格を取得して今後に生かせると思えない。


今の時代、個人で風景などを撮影してSNSや動画サイトでアップして注目を浴び、仕事を得るという方法もあるだろう。撮影のために色んな地域、国に行っている人だってたくさんいると思う。もしかしたら、ズレさんはそういう生活をする人に憧れがあるのかな?と思ったりもした。私はそこまでしたくないし、ドローンにそこまでの熱量は持っていない。

地域性を考えるならば、今私が身を置いている環境でドローンは難しそうだと感じる。飛ばす場所もないしね。ズレさんの中にはそういった地域性という考え方はないように感じた。


とにかくトレンドが好きなだけで現実を注視していない印象だ。



髪質で年齢が分かる


「髪質である程度の年齢って分かるじゃないですか!」


何だかこれもよく分からないズレさんの持論だったように思う。職場の人の年齢についての話になった時、ズレさんが放った言葉だ。言ってる意味が分からなくて適当に返事をしたのを覚えている。笑

髪なんてちゃんとケアしていれば、ある程度キレイなのでは?と思うし、どんなに手入れしていても若い頃からゴワゴワの人はいるし、毛量が少ない人だっているし、白髪が多い人だっている。

髪も見た目と一緒で、金をかければかけるほど若くキレイでいられるのでは?と思うので、ズレさんのこの持論は首を傾げることしかできなかった。


わけわかめだ。



まとめ


とても思い込みと決めつけが激しいように見受けられるズレさん。自分が「こうだ」と思ったらそれが「絶対的な正」になる様子だ。そしてそれをゴリ押ししてくるから厄介だなと思っているし、とても面倒くさい。

ズレさんとの会話では、「は?」と思うこと「え?」と思うこと「そうなの?」といった疑問に思うことや意味が分からない持論、「どこから出たソースですか?」ということが多くて疲れてしまう。

それに加えて、何となくフワッとした理解で持論展開することも多いし、知ったかぶりもカナリなものなので本当に辟易する。

あまりにも面倒なので、心身共に疲れているときは できればあまり喋りたくない相手だ。かといって露骨に無視するわけにもいかず、しんどいなぁと思いつつ、これも修行だと自分に言い聞かせて頑張って会話している。

ただし、ズレさんの話は信憑性も低いし、訳の分からないことも多いので、まとも聞いていなかったりするが。笑

鵜呑みにするのではなく、適当に流しながらわちゃわちゃやっていればいいかな?と思っている。


しかし、私の周りには面倒くさい人間が多いなと改めて思った。

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