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工場長は威張りたい
子供おじさんでもある現職場の工場長。
職場の中で一番仕事がないのはこの人だろうと思う。工場長とは名ばかり。
しかし、この人(以下:名ばかり工場長と呼ぶ)は自分のことを偉いと思っている節もあるし、何よりも威張りたくて いい恰好したくて仕方がない様子。
名ばかり工場長の肩書は「技術顧問」兼「工場長」だ。
顧問とは、企業や団体、政府などから依頼を受け、専門的な知識や経験をもって補佐や指導に当たる役職のことです。
「技術顧問」とはその名の通り、高い技術・スキルを持ち合わせ、専門的かつテクニカルな側面からサポートやアドバイスを行う存在です。
(中略)
技術顧問という形なら、最低限のコストで高度な技術やノウハウを取り入れることが可能になります。企業にとってコストパフォーマンスが高い技術顧問は急激にニーズが高まっており、最近では技術的なアドバイスだけではなくエンジニアの育成まで求める企業が目立っているようです。
工場長とは、皆さんのイメージ通り工場サイドの最高責任者を指します。工場の運営の全責任を負うとともに、工場内外の折衝の責任者でもあります。また、業績の評価・管理、人材の開発、目標の設定、組織づくり、大小様々な課題解決など多岐にわたります
ざっくりとした意味合いは分かるが、それぞれの役割を調べてみたら上記のような内容だった。技術顧問も工場長も、ずいぶん立派な立場ではないか。名ばかり工場長は、そんな立派な肩書を2つも持っている人だ。しかしこの人は何もしていない。本当にただの看板なのだ。
技術顧問としては全くと言っていいほど機能していない。過去の職場では、長年 製造業の現場監督という仕事をしていたらしい。なのでそれらしい言葉(製造業の専門用語)を使うことは多い。最初は、やはり詳しい人なのかな?と思っていたのだが、時間が経つにつれて「あ、違う…」と思い始めた。
専門用語を交えながら「ここはこうだ」「これはこうだ」などとアレコレ言ってきていたが、そのどれもが「数年でも製造業に関わっていれば誰でも知るレベル(嫌でも知る・覚えることになる)」のことしか言わない。そしてこちらが何か質問すると「黙る」もしくは「トンチンカン回答」しか返ってこないということに気がついたのだ。とにかくおかしなことばかり聞いてきたり回答してくるので、会話が成立しない。
例えば「SGP(パイプ)が入りました」「あぁ、鉄板な!」といった具合。それくらい本当に会話が噛み合わないのが名ばかり工場長だ。
高い技術もなけばスキルも持ち合わせていない。テクニカルなアドバイスなんて1ミクロンもできないだろう。もちろんサポートもできない。溶接の免許やリフトの免許なども持っていないようで、基本的に「何もできない人」だった。
技術顧問として機能していないのだから、当然 工場長としても機能していない。工場長の具体的な仕事内容といえば、安全や品質の確保や工程管理などが挙げられると思うが、名ばかり工場長はそれらのことは一切しない。しないというより、恐らくこの人にはできないと思われる。それだけの能力はないと見受けられるからだ。
安全管理など皆無と言っていいかもしれない。何せ私は過去、この人にクレーンで吊られたことがあるのだから。
今は私がクレーンの免許を取ったので、名ばかり工場長がクレーン操作をすることはないが、以前は鉄板を在庫棚から出す際は名ばかり工場長にクレーン操作をお願いしていた。(本社から「名ばかり工場長に頼め」と言われていた。)その時に起こった事件だった。
恐らく…だが、名ばかり工場長はクレーン免許を持っていないような雰囲気だ。はっきりと答えていなかったが、ゴニョゴニョと言葉を濁しながら持っていない的なことを本人が言っているのを小耳にはさんだことがある。
クレーンで吊られた時は、名ばかり工場長を引き裂いてやろうかと思うくらい怒りが湧いた。本気で「ふざけるな!」と怒鳴って殴り掛かろうかと思ったくらい腹が立った。
あまりにも周りを見ていなさすぎる。あれだけ「気をつけろ」だの「危ない」だの「こうしないといけない」だのと偉そうに言っていた自分が何も見ていないし何も注意していないじゃないか。
人に言う前にお前だろうが!
と思わずにいられなかった。
あまりにも腹が立って語気強めに「人が降りてからクレーンを動かしてもらえますか!?」と言ったら「あぁ。」の一言だけ。
何が「あぁ」だよ。謝れクソジジイ!くらいは思っても罰は当たらないだろうと思った空飛ぶ鉄板事件。
技術顧問としても工場長としても機能していない、ただの看板な名ばかり工場長。では、この人の1日の仕事は何かというと、テレビを見ることと植木の世話だけだ。WBCをやっていた時は、名ばかり工場長がいつも詰めている休憩室で大谷翔平を応援していたものだ。
テレビ鑑賞と植木の世話以外は本当にやる事がない様子。ごく稀に現場に荷物を運ぶみたいなことをしているが、数ヶ月に1回あるかないかの事。私も社内ニートではあるが、名ばかり工場長よりは仕事がある。私の部署以上に暇なのは、名ばかり工場長くらいだろうと思う。
そんな名ばかり工場長、仕事もできなければ人としてもどうなの?と思う部分がかなり多い。「子どもおじさん」を読んでいただければ、人として難ありなのは一目瞭然だと思うがここにも書いてみよう。
まず、人の話は聞かない・聞けないが名ばかり工場長の基本姿勢。自分の喋りたいことだけを一方的にマシンガントーク。その内容の9割は、愚痴や人の悪口だ。
私は入社初日から名ばかり工場長に数十分 捕まり、延々と会社や社長や社員の愚痴や文句や悪口を聞かされたことを覚えている。初日から辟易したし「この人には近づかない方がいい」と思ったものだ。
「人の話を聞く人の話しか聞かない」とどこかで見たことがあるが、名ばかり工場長の場合は自分の話を聞いてくれる人の話も聞かない。自分が一番なんだろう。だから結果的に、誰からも相手にされなくなっているようだ。
また、空気を読むこともできないので、自分の喋りたいことは人の状況や迷惑を考えずに喋りまくる。迷惑極まりない。
話を聞かない人というのは世の中に溢れているが、名ばかり工場長の場合は「聞けない」という部分もあると思う。というのもこの人、驚くほど理解力が低いと思われる。人の言っていることを理解できていないことが本当に多いのだ。(聞いていないのだから理解も何もあったもんじゃないかもしれないが…。)
例えば、革手がほしいと言っているのに軍手を革手だと言って持ってきたり、ガムテープが欲しいと言っているのにセロテープを持ってきたり…どこでどう聞いたらそうなるの?とこちらが悩んでしまうくらい話が通じない。
次に、人の立場になって考えたり感じたりするのも苦手な様子だ。子どもおじさんでも書いたが、名ばかり工場長は人を不愉快にさせる天才だ。
人が言ってほしくないこと、突っ込んでほしくないこと、普通の人なら触れられないような話題でも平気な顔をして人に言うことが多い。そして言葉選びも下手なので「その言い方!」と突っ込みを入れたくなるような嫌な言葉や嫌味な言葉を使うことが多く、とにかく不快にさせてくれる。
例えば、髪の毛が薄い人に「ハゲてるね」なんて普通の感覚を持った人なら言えないと思うのだが、名ばかり工場長はそれを言うタイプなのだ。しかもストレートに「ハゲてる」ではなく、ニヤニヤしながら指を差しながら「頭…薄いよな。それハゲてるよな。」みたいな、嫌味ったらしい言い方しかしない。
わざと相手を怒らせるように喋ってますか?と聞きたくなるくらい、嫌な言い方をするのだ。
相手の立場になってみれば、触れられたくないかもしれない、とか言わない方がいいよな、と思うことでも平気な顔で言う名ばかり工場長。自分が言われたら激ギレするくせに、人には言うものだから たちが悪い。
更に嫌だなと思っている部分が、男尊女卑思考が強いところだ。
名ばかり工場長はよく「女だったら」とか「女が」とか「男は」とか「男だから」と性別に関する言葉がついてくることがとても多い。
「女なんだったら朝 お茶を入れて持ってくるのが普通だろう」
「掃除は女がやるものだ」
「女なんだから自分たちの事務所くらい掃除しろよ」
「こういうのは女の仕事だろう」
「事務仕事は女がやるものだ」
実際に言われたことだ。胸が悪くなる言葉の羅列。
いつの時代の考えですか?と聞きたくなる。昭和にもほどがあるし、今の時代それを当たり前のように口に出せるその無神経さ、ある意味 天晴だ。パワハラ、モラハラと言われてもおかしくないな、と思った。
名ばかり工場長の男尊女卑発言は、私だけではなく 名ばかり工場長と同じ事務所で勤務している事務さんに対しても容赦なく発せられているようで、その事務さんと話をしている時に「あの人は女がとかすぐ言うから気分が悪くなると思うんですけど、気をつけてくださいね」と言われた。職場でこういう発言をする人は、十中八九 女性を敵に回すと思う。
挙げ始めたらキリがないくらい「人としてどうなの?」と思う特徴を多く持っているように感じる名ばかり工場長の言動。
本人に悪気はないのかもしれないが、ナチュラルに人に嫌われていくタイプだと思う。
名ばかり工場長は、どうやら「役職がついている=人として偉い」と思い込んでいる雰囲気が強い。過去に現場監督をしていたと椅子にふんぞり返って武勇伝を語るのもそのせいかもしれない。
役職がつくと会社の中で権限は増すと思う。それに比例して責任も増すと思うが、残念ながら名ばかり工場長はそれに気づいていない。何せ技術顧問としてのサポートやアドバイスは皆無。工場長としての安全や工程管理も皆無。全て工場作業員や事務員に丸投げという姿勢だ。自分に責任があるなんて思っていない可能性すらある。
役職はあくまでも、仕事を円滑に進めるために会社から与えられた役割であって、役職がついたから人としても偉いなんてあり得ないことだ。会社から一歩 外に出れば、役職なんて関係なくなる。そんなもの世間では通用しないと思うのだが、名ばかり工場長は「俺は偉いんだ」とのたまう。
自分自身が偉くなったと勘違いしているものだから、名ばかり工場長が「自分より下だ」と認識した人間にはとても威張り散らすし、何も分かっていない(仕事内容を把握していない)のに訪問者に対して見栄を張るところがある。
取引先が訪ねてきたりすると、人を引き連れ自慢気に工場にやってきて、機械の周りをウロウロする名ばかり工場長。こちらが作業していてもお構いなしだ。
そして鉄板の前や機械の前に連れて行って何やら小声でごにょごにょと言っている。何を言っているのかチラリと聞いてみると「この鉄板は⚪︎ミリだ」とか「この機械で切るんだ」とか、見れば分かることしか言っていない。どうやって切るのかなど具体的なことは何も言わないのだ。言わないというか、言えないと推測できる。
だって名ばかり工場長は、自身が長を勤める工場内のことを把握していないのだから。
鉄板を切れる機械ということはもちろん分かっているが、どうやって切っているのか、切るのに何が必要なのかなど具体的なことは何も知らない。過去に工場長も一緒にメーカーから機械の動かし方は説明を受けているが、記憶力も悪いため全部忘れている。だから見れば分かることしか言えないのだろう。
しかし、どうしても、来客者には見栄を張りたい。
「自分がこの工場の長だ」
「自分が命じてやらせているんだ」
「俺は偉いんだ」
そんなできる男アピールがしたくて 溜まらない様子だ。
それに加えて、普段はこちらの部署に一切コンタクトを取ってこないし、報連相もほぼなし、つまりはコミュニケーションなんて全くと言っていいほど取っていないのに「俺と部下は円満アピール」までしようとするから厄介だ。
自分自身のできる男アピールなら、その矛先がこちらに向くことがないのでまだ良いが、円満アピールとなるとこちらに話しかけてくる。しかもその内容は当然と言えば当然かもしれないが身にならない話だったり、人をからかう言葉を投げてニヤニヤしながら去っていくという「嫌がらせですか?」と聞きたくなるようなものばかりだ。
自分が人間的に偉いと思うなら勝手に思っていればいいと思うし、来客者に見栄を張りたいなら好きにすればいいが、こちらに矛先を向けるのだけは本当にやめてもらいたい。訳の分からないことで手を止められ作業が進まないし、何より疲れる。
威張り散らして見栄を張って、一見ワンマンと思わなくもない名ばかり工場長だが、この人 恐らくとても小心者なのではないかと思っている。ただ虚勢を張っているだけに見える時があるのだ。
自分は偉いとアピールする時点で、小心者であること(もしくは自信がないこと)の表れかなと思う。実力者であれば、わざわざアピールしないと思うからだ。そんなことしなくても自然と周りは一目置くだろうし認めるだろうから、アピールする必要がない。
しかし、名ばかり工場長は必死にアピールする。無意識下で自分が小心者で仕事ができないことを自覚しているのかもしれない。そしてプライドだけは高いため、人から軽視されたくない意識が強いがために「俺は偉いんだ!」とアピールして虚勢を張っているように見えるのだ。
軽く見られたくない、馬鹿にされたくない、自分を認めてほしいといったある種、強烈な承認欲求みたいなものを満たすために威張り散らして見栄を張ってアピールする。
私を見て、私を褒めて、私を認めて………。
といった具合なのかなと思っている。
さらに名ばかり工場長は、めちゃくちゃ細かい人でもある。とにかく色んなことが気になる様子なのだ。なので小姑みたいにアレコレと小さなことばかり言ってくる。
何でもかんでも気になって仕方がない。そのせいなのか、電話魔だったりする。どんなに些細なことでも、人に聞くようなことではなくても、気になったら聞かないと気が済まないらしく、すぐ電話している。
それもこれも、周りがやたらと気になる、周囲の目が気になるというのからきているのかなと感じる時がある。
小心者だからアレコレと気になって仕方がないのかもしれない。
ちなみに、名ばかり工場長は社長のお友達らしい。
前職を退職し、社長が手伝ってくれと声を掛けて会社にやってきたと聞いた。そして、社長に何もしなくていいと言われているのか知らないが、本当に何もしなくていいと思っているような人だ。
何もしなくていいと思っているなら、本当に何もしないでほしいのだが、中途半端に手を出してきたりトンチンカンなことばかり言ってくるところがイライラポイントになっている。しかも全く身にならない話で時間の無駄でしかない。
入社の理由が「お手伝い」みたいな雰囲気なので そうなるのも仕方がないのかもしれないが、名ばかり工場長の人任せなやり方を見ていると一気に気力が削がれるので、もう少し考えてほしいものだなと思う。しかしこの人にそれを求めても無駄なので、極力 関わりを持たないように視界に入れないよう努めている。
威張りたい人(上司)や実際に威張っている人(上司)は世の中にたくさんいるだろう。武勇伝を無駄に語るウザったい上司などその辺にゴロゴロいる。
威張っていてもそこに実力や実績が伴っているなら何とも思わない。とてもワンマンなやり方をしていても、実力が伴っていればイラつくけど我慢できるといったところだ。
現職場の、技術顧問。工場長。これは本当にただの看板。工場を新設するために責任者が必要で、社長が友達に声をかけただけ。本人の意識次第だとは思うが、人によってはただの看板になっているだけ、という状況が生まれるのも仕方がないのかもしれない。
あの愚痴っぽさや言っていることなどから推測するに、もともと他責思考の強そうなタイプだし、顧問や工場長として以前に人として問題が多そうな人だと思っている。
とにかく、名ばかり工場長と接触すると生気を吸われているかのようにとても疲弊するので、なるべく関わらないように距離をとってる。