2024年、チェルシーFCの現状を憂いています(2006年からのファンの嘆き)
僕は18年来のチェルシーのサポーターだ。
自称ではあるが、かなり熱狂的なサポーターである。
もちろん、シーズン中は全試合を生中継で観戦する。
僕がチェルシーを好きになった当時はBS NHKでプレミアリーグを放送していた時代なのだが、
クリスティアーノ・ロナウド、ルーニーがManUに所属していた時代。
フェルナンド・トーレスがリバプールに所属していた時代。
アーセナルにはファブレガス、アデバヨール。
そしてチェルシーにはドログバ、ランパード、ジョン・テリー。
それまではサッカーに1mmも興味がなかったが、初めてイングランドのサッカーを見て衝撃を覚えた。
まるで格闘技の様な激しさ。
全力シュートの様なパススピード。
下位チームと上位チームとの試合とは思えない程の競った試合展開。
こんなに面白い競技は見たことがないと心の底から思った。
そんな中、ジョン・テリーの激しいプレーに心を奪われた。
頭から体を投げ出してボールをクリアしようとする姿勢。
叫び散らかす統率力。
戦争にでもいっているのか、こいつは?そんな激しさだった。
そこからチェルシーが大好きになった。
当時のチェルシーは堅く・強いチームだった。
スペクタクルは無いが、各ポジションにジョン・テリーの様なリーダー気質を持った選手が鎮座していた。
守護神はツェフ
守備はアシュリー・コール
中盤にはランパードは言わずもがな、バラック
前線にはドログバ
そんなリーダー達を支えるエリートプレーヤー。
例えばカルバーリョ、エッシェン、パウロ・フェレイラ、デコ、アネルカ。
真の意味でのプロフェッショナル集団だった。
そこから18年間ずっと応援を続けてきた。
その間PLを優勝したり、念願のCLを優勝したり。
チームやプレースタイルとして、欧州を席巻したことはないものの、堅い強さを持ったチームだった。
名物オーナーのロシア人、アブラモヴィッチ氏が気に食わないと直ぐ監督の首を切る、シェフチェンコの様なスター選手を勝手に取ってくる等、お決まりの迷惑ムーブもあったが、それはそれでチェルシーっぽさだった。
過去10年弱はマンチェスターシティが隆盛を誇り、正直チェルシーが輝いているシーズンとは言えなかったが、僕のチェルシーへの愛は変わらなかった。
それが許せたのは結局根本には、常に核となるファイターがいる自力のあるチームだったからだ。
しかし。チェルシーは最近すっかり変わってしまった。
2022年にロシア・ウクライナ紛争の関係で、ロシア資本がイギリスから締め出されてしまった影響で、アブラモヴィッチがチェルシーの保有権を手放してしまった。
そのチェルシー株を取得したのが、米国人実業家、トッド・ボーリーが率いるコンソーシアムだ。
トッド・ボーリーは大谷翔平が所属しているLAドジャースの共同オーナーとしても有名である。
彼がオーナーになってからの主な動きは、
監督人事:
トーマス・トゥヘル→グラハム・ポッター→マウリシオ・ポチェッティーノ→エンソ・マレスカ
相変わらず、チェルシーのお家芸である短期的な首切りを敢行している。
選手に関しても、多くを放出し、多くを獲得している。
放出:カイ・ハヴァ―ツ、メイソン・マウント(生え抜き)、クリバリ、ルカク、etc
獲得:エンソ、カイセド、ネト、ジャクソン、エンクンク、パーマー、ムドリク、デューズバリ―ホール、ラヴィア、ウゴチュクウ、フォファナ、バディアシル、ディサシ…etc
そして足許は生え抜きのコナー・ギャラガーを売却しようとしている。
とにかく、若手の有望株を沢山買取り、高く売れる生え抜き組は聖域(ジェームス、コルウィル)以外はがんがん売っていく。
そんな動きを断行している。
2030年に向けて長期的な契約があるから。との説明はあるが、それにしても無分別にスカッドを肥大化させていないのか?
正直、最近、チームが嫌いになりかけている。
何か経営陣に考えがあるのだろうが、あまりにも動きが激しすぎる。
はじまりはトゥヘルの解任。ファンからも認められ、愛され始めた矢先の解任だった。
ポチェッティーノも後半戦は頑張っていた。結果を出しはじめ、次期シーズンに向けて光が見え始めたのに首を切った(辞任との説もあり)。
昨年50試合以上も出場してキャプテンマークまで巻いた生え抜きのギャラガーも問答無用で売却に走っている(生え抜きのチャロバーも売却の方向性の為、Aチームの練習から外している)。
ここらへんの出来事が、例えそれがチーム強化に繋がるのだとしても、ファン心理を激しく逆なでしているのだ。
あまりにも急激にチームが変わっていってしまっているのもついていけないし、何かチームの核が無くなっている気がしてしまうのだ。
特に僕の場合は、堅く・強く・激しいチェルシーが好きでサポーターになった訳だから、その権化であるギャラガーへの扱いがどうしても受け入れられない。
でも。一度好きになった心のチームをいきなり嫌いになって、ManUを応援することなんて絶対にできない。そんな気にもならない。
だから、一度、真剣に考えてみようと思う。
我らがオーナー、トッド・ボーリーが何を考えているのかを。
間違いなく、何かの考えがあるはずだ。
腐っても、LAドジャーズを過去11年で10回Nリーグ西地区で優勝するチームに育て上げた人物だ。
彼がチェルシーをどの様な方向に導こうとしているのか、これから自分なりに分析したいと思う。
(次の記事に続く)