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からだの感覚を信頼して世界に飛びだそう
思い返せば、わたしはパーソナリティー障害ぽい人とばかり関わってきた。
母も夫も親友も、ママ友も職場の同僚も恋人もプールで会ったおばちゃんも、なんか知らんけどみんな歪みが強かった。
みんな概して外側に責任の所在を求めるタイプ。
他人が変わればすべてうまくいくと信じている人。他人のせいにして、内省をしない人たち。
その人たちは概して依存的であったり、自己愛が強過ぎたり、同情心を使って人を操作する人たちだった。
その人たちにとってわたしはとても都合の良い人間だった。
人の役に立たないと価値がないという思い込みと、幼い頃から誰にも頼れず自分で人生を切り開いてきた自立心が依存心の強い相手を引き寄せる。
不幸でいないと愛されないという思い込みが作り出す不幸な出来事が、自己愛の強い人に自信と有能感を与え、その人たちが抱える劣等感にしばしの安らぎを与える。
可哀想な人を助けたいという幼いころ母に対して抱いていた想いが、同情心を使って他人を操作する人の格好の餌食となった。
そんな人たちにわたしは簡単に操作された。
境界線が弱くて愛情に飢えていた。誰かに必要とされたかった。それがたとえ歪んだ愛情であっても。
そんな歪みの強いパーソナリティーに問題のある人たちとわたしが共鳴して創り出す世界が「共依存」の世界だった。
ようやくその仕組みを理解して、俯瞰して見られるようになった。
慣れ親しんだ「共依存」の関係へと自ら進んで入っていく自分の癖も認識した。
ここまで理解したなら、もう大丈夫だと思いたい。あとは新しい人間関係で実践あるのみ。
わたしは未熟な人としか関わってこなかったから、意識が成熟した人というのがいまいち分からない。新しい人間関係を築けば、また間違えて依存心の強い人や自己愛の強い人を引き寄せてしまうかもしれない。
それがとても怖いけれど、でも大丈夫だ。
今度はもっと早めに気付ける。深入りする前に撤退できる。それを繰り返していくうちに、そのトラップに引っかからない日が必ず来る。
失敗を恐れず一歩踏み出そう。
これは人間関係を通してしか学ぶことができない。ひとりでは練習できないんだ。
マズイときは必ず身体が教えてくれる。
境界線を侵入される気持ち悪さ。コントロールされるゾワっとした感じ。身体が覚えてる。きっともうわたしにはその感覚がわかるはずだ。
トライアンドエラーを繰り返すうちに、少しずつ早く気付けるようになる。
大丈夫。
身体の感覚を信頼してとにかく飛び出してみよう。
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