読書をやめたら心にスペースが生まれた
一週間ほど断読書、つまり本を読むことをやめていた。
私はここ1年半ほど隙あらば本を読んでいた。次から次に、時には数冊並行して貪るように読み漁った。
最初は夫の死の苦しみから逃れるためだった。
油断すると苦しみでいっぱいになってしまう頭をどうにか違うもので埋めたかった。
でも難しい本を読むほどの気力も体力もなく、その当時はとにかく漫画を読み漁っていた。
そこで漫画にハマり、購入してばかりでは家が本だらけになってしまうので図書館の予約サービスを利用するようになった。
そこから漫画だけでなく色んな本を予約するようになった。本が届くと2週間以内に読んで返却しなければならない。この予約システムはいつ自分の順番が回ってくるか読めないので、時には同時に5冊とか本が回ってくることになり、私は読書に追われるようになった。
そしてそれがいつの間にか習慣化して、常に、隙あらば読書をするというスタイルが確立した。
そんな時、ある本の影響で試しに「断読書」をしてみた。気付いたことは、なんだかとても楽だということ笑
読書は楽しいし大好きだけれども、目と頭をかなり酷使する。その結果自分でも気付かぬうちに結構疲れていたみたい。
読書をしなくなった私の心には「スペース」が生まれた。
ほっと息をつく時間。何をするでもなくぼんやりと身体を休める時間。そんな時間を私は読書と引き換えに手に入れた。
読書をしない間は今まで読書をしていた時間がポッカリと空く。私はその時間を運動に充てた。ヨガをしたりプールで泳いだり、身体をしっかり疲れさせると心は幸福感で満たされる。余計なことも考えないし、何よりよく眠れる。
私たちが幸せを感じるためには、頭を動かすよりも身体を動かすほうが早道なんじゃないか。そんなことを実感した1週間だった。
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