性被害を告発してオカルトヒーラーに引導を渡したはなし①
残り10
わたしは自分に起きたことを、ここに書き記すことで記憶を整理している。そのなかで気付きが生まれ、癒しが起きる。
書いていると思わぬ発見があったり、事実が最初とは違うように見えてきたり、意図しない方向に文章が進んでいくこともあって、想像もしてなかった結論が導き出されることも日常茶飯事だ。だから書くことはとても不思議だしおもしろい。
そんなふうにオカルトヒーラーとの出来事も最初は面白おかしく書いていたはずだった。
でも書き進めるうちに、それは性被害であったと気付かないわけにはいかなかった。
潜在的には分かっていたのだろう。
でも認めたくなかった。
自分の被害を認めるのは惨めだし恥ずかしいから。愛人であったと、恋愛していたんだと自分を騙していたほうが楽だったんだ。
でも書き進めるうちにもう自分で自分を騙すことができなくなった。
信頼している友人たちにオカルトヒーラーのことを話した。その友人たちのひどく同情的な反応を見て、わたしが思うよりも酷いことが起きていたんだというを認めざるを得なかった。
「わたしは被害を受けたんだ」ということを文章を綴ることで、友人たちとの対話を通して、わたしは少しずつ受け入れていった。
うれしいです!!!!