無料の施術は受けない/「共依存」なんちゃってカウンセラーになりがち
「共依存」時代、わたしは紛れもない『なんちゃってカウンセラー』だった。
自分の傷を癒すために、心のことや精神世界のこと、分子栄養学まで学んだ。
学んだことを実践すればするほど、わたしはどんどん楽になっていった。
そして思い上がった。
たくさんの知識と気づきを得て成長するにつれて、自分が周りの人よりも一歩先を行く「すごい人間」になったような気がした。
「もっとこうすればいいのに。」「わたしならもっとこうできるのに。」
学んだり内観したりしていない人たちをジャッジするようになった。
わたしが知っている知識をみんなに教えてあげたくて仕方がなかった。アドバイスしたくてたまらなかった。
わたしは困っている人を見つけ出しては意気揚々とアドバイスするウザい人間になった。
そうやって気づけばわたしは『なんちゃってカウンセラー』になっていた。
職場で困っている人を見つけたら、わたしの知識を総動員してアドバイスした。甘いジュースを愛飲している人を見たら「血糖値が・・・」と言い、お昼にインスタントラーメンを食べている人を見つけたら「もっとたんぱく質を」なんて言ったりした。腰痛で悩んでいる人には「腰痛は実は怒りが原因で・・・」なんてしたり顔でささやいた。特にこどもの不登校とか病気で悩んでいる人に食いついた。
ちょうど自分も同じ悩み(むすこの不登校や自分の過敏性腸炎)を抱えており、それを分子栄養学と心理学をかけ合わせて解決する方法にハマっていたのだ。
いま思い出してもゾッとするほどウザいしキモい。
そしてそれは共依存の入り口でもあった。
あの頃のわたしは共依存する人を潜在的に探していたんだ。
わたしにとって「仲良くなる」とか「恋に落ちる」ということは「共依存」と同義だった。
悩みを抱えて病んでいる人は、わたしのアドバイスを素直に聞いてわたしのニーズを満たしてくれた。そうやってわたしの無価値観を埋めてくれたし、境界線を飛び越えて共依存してくれた。
夫と死別後は、逆の立場も経験した。
『なんちゃってカウンセラー』から共依存される経験だ。
うれしいです!!!!