思い出し泣きしながら書いた
私の家族は
父、兄、私の3人だ
母親は私が9歳くらいの頃に癌で亡くなった
亡くなるまでは入院して闘病してたから
一緒に家で暮らした記憶はあまり無い
ずっと女は私1人だった
1番困ったのは生理だ
小学校で生理について習っていたが
ナプキンやおりものシートについては
あまりよく分かっていなかった
生理が始まってもなかなか父に言えなかった
家にナプキンなどは勿論なかった
トイレットペーパーを折り畳んで
ナプキン代わりにしていたが
パンツは毎回真っ赤っかになった
父に怒られた
ようやく父にナプキンが欲しいと言えたのは
生理が始まってから2年弱経った頃
それもLINE限定、口頭では言えない
全くパンツが汚れないのに感銘を受けた
話は少し遡り、私が小学校中学年の頃。
新しい服が欲しいと父に言った
しかし「金が無い」の一点張りで
買ってもらえなかった
何年も同じ服を着回していた
どんどん穴があいたり汚れたりで
捨てられる服はあるものの
新しく追加される服は無かった
やがて3着ほどしかなくなった
雨が続いた日などは着替えが無くて
同じ服を2日3日着ていくこともあった
当然周りからは "汚い" "風呂に入ってない"など
罵られた
1人でこっそりとバレないように
人目のつかないところで泣いていた
見かねた担任が
「お洋服は毎日着替えようね」と言ってきた
場面緘黙症の私は泣くしかできなかった
しばらくして私の服が異常に少ないことに
気づいたのか、父が服屋に連れてってくれた
キラキラで色んな服があって凄いと思った
何着か買ってくれるのかと思いきや
上下1つづつしか買ってもらえなかった
あまり足しにならなかった
そんな父は家族の中で
1番服を持っている
1着ダメになったらすぐ買い足す
私や兄は全然買ってもらえなかったが。
その影響か、今や兄妹で全くと言っていいほど
ファッションに興味がない
それどころかコーデを気にすることもなく
着たい服を着るだけでバランスなんて考えない
まず考え方が分からない
服なんて数着しかない世界で生きてきたから
私に合う服はどれだろ〜
これとこれなら合うんじゃない!?
そういうのが微塵も分からない
ファッションの楽しさも分からない
「服なんて着られれば良い」と思ってる
こんな感性、嫌だね
当時のことを鮮明に思い出して
ティッシュ2枚分泣いてしまった
昔の楽しかった思い出を思い出そうと思ったが
そんなの無かった
いや、あるのかもしれないけど
傷ついた過去がありすぎて、思い出すのは辛いことばかり…
私の人生って何なんだろう
虐げられるための存在なのかもしれない
そろそろ流しの水が溜まるころだ
またバケツで水出ししないと…
なんでお金で解決するのにしないんだろう
放置すればするほど修理代跳ね上がりそう…