書店経営難を考える④ 定価設定方式の変更とそれに付随した出版業界の変革事項
本の定価はどうつけられているのか?
第3回では正味改善をベースにした、書店の粗利増分の原資を出版社での負担が可能かについて記述しましたが、結論は「できない」でした。そして、できない要因は2つでした。
1, 出版社自体がそれを負うだけのキャパシティを持っていない会社が多い
2,出版社が書店の粗利を改善したいと思っていても、直接粗利額を上げることはできない。取次との交渉の過程で、取次の粗利額も上げなければならなくなるので進まない。
そして正味改善に変わる手法のひとつとして「書