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Wordの文書で数値の転記や計算式を使いたくなった時どうする?

Microsoft Wordは、美しい文書の作成に便利なソフトですが、数値が何度も出てくる見積り(特に消費税計算や単価表示など)でも使っていることがあると思います。もちろんExcelの表をWord内に貼付けることもできますが、罫線の太さが2段階程度しか変えられないので他の線とバランスが合わないというExcel貼付けの欠点が目立つこともあります。
そこで、Wordの表を作成してその中で計算式を使う機能が役立ちます。本記事では、その基本的なやり方を説明します。

1. Wordの表の作り方

まず、計算を行うためには表を作成する必要があります。表は、以下の手順で簡単に挿入できます。

1. 「挿入」タブをクリック。

2. 「表」ボタンを選択し、適切な行と列の数を選びます。

3. 表が文書内に挿入されると、セルに数値やテキストを入力できます。

2. 計算式の入れ方

Wordで使用できる計算式は、セル内の数値に対して加算、減算、掛け算、割り算、平均値や最大値、最小値などの操作を行うことができます。計算式を入れる手順は以下の通りです。

1. 計算結果を表示させたい表内のセルにカーソルを置きます。

2. 「レイアウト」タブ(※表内にカーソルがあると表示されます)をクリック。

「レイアウト」タブをクリックすると右端に「fx計算式」が出る(図1)

3. 「計算式」ボタンをクリックすると、計算式ダイアログボックス(図2)が表示されます。

このダイアログボックスには既に =SUM(ABOVE) といった基本的な数式が入力されています。例えば=SUM(ABOVE) は、現在のセルの上にあるセルの値を合計します。他にも、=SUM(LEFT) は左側のセルの合計を求めます。
ここでは、自分で計算式を入れてみます(図2)。下の表の最下段でC商品の合計を計算したい場合は、計算式に「=B4+C4」と入力します。このB4は図3で示すように項目名などを含めた表の中での位置:B列4行目ということです。

計算式の入れ方(図2)
表内のセルの参照の仕方(図3)

3. 計算式の再計算

Wordの計算式は、残念ながらExcelのように自動で再計算されません。値を変更した場合や、再計算が必要な場合は、次の手順で計算を更新します。

1. 計算式が含まれているセルを選択します。

2. キーボードの「F9」キーを押すと、再計算が実行されて結果が表示されます。

4. まとめ

Wordの表内で計算式を使う方法は、簡単な数値操作や集計作業を手軽に行うのに役立ちます。SUMや基本的な関数が使えるため便利です。ただし、複雑な数値処理や高度な分析が必要な場合は、Excelと併用するしかないでしょう。

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