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有意義な「無駄」や「雑」

雑談に飢えている。
最近は家と職場以外でほとんど行き来しないため、対面で喋るのはほぼ職場の人に限定されている。家族や友人と対面で会話する機会が減っていて、寂しさが積もっていく。

今置かれている「人とちょっとしたコミュニケーションを取る事」が難しくなってきている状況は、ミヒャエル・エンデの「モモ」に出てくる「灰色の男」達によって引き起こされる状況と似ている気がする。




物語の中で、灰色の男達は言葉巧みに時間を節約して自分たちに預ける事により、豊かになると言って、人々の時間を奪っていく。人々は時間を節約する事で幸せになると信じて男達に時間を預けてしまうが、挨拶や雑談を交わす時間を明け渡し、知らない間に男達にの餌食になっている。
感染症とは全く別の次元の話かもしれないけど、友人や家族に会いに行ったり、喋ったりする時間が、奪われてしまう事はこの物語と似ている気がする。

今日のラジオで医療従事者の方が「皆さんが不要不急の外出を控えて、感染するリスクを減らしてくれることが一番の励ましです。」と投稿していたのを聞いた。自分自身、通勤と買い物以外は出ないようにしている。無駄な買い物をすると、物流に関わる方々も困らせることになり大変なので、優先順位をつけてやりくりする必要があると思う。

必要不可欠でない物を売っている人達の生活もあるし、不急な欲しいモノはある。最近は長く着ていた服の入れ替えを検討しているが、軒並み店が閉まっているので、試着が出来ない。
最近は、服を娯楽として服を買うことは減ったし、今後はそのことに拍車がかかると思う(自分だけでなく周りもそんな気がしている)。
結果的に淘汰されるブランドや店はあるかもしれないけど、騒動が明けたら自分で定めた基準にシビアになりつつ、応援しているブランドやお店で買うようにしたい。


こう書いていると、絶対的に必要なモノ以外にも大切な無駄や雑があったんだな、と気づく。事態は長期化しそうでウンザリするけど、自分自身にできる事を模索していきたい。

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