大人として、女性としての身だしなみ、模索中の話_4(過去の振り返り-大学時代-)

私は都内にある男女共学の私立大学に進んだ。

うちの大学では中学、高校にあった服装に関する規定は聞いた事はない。一部の他大学やその他の専門学校では制服があるそうだし、服装規定がないうちの大学も一部の部活(例:体育会系や応援団)では、特定のドレスコードがあったようだ。但し、私のような一般学生は私服での通学になる。

私は中学、高校は制服だったので、私服で通う事はなかなか骨の折れる事だった。
制服をセンス良く着るのは、大変だと思うのだけど、校則違反がなければ例え冴えなくても、生活に支障は出ない。
でも私服だと服を選ぶ所からスタートして、着方に気を付けなければいけない。全ての過程において、センスがダダ漏れになってしまう。やっぱり外部情報を取り込まなければセンスを磨くのは難しい。

私は歳の近い姉がいたので、中学ぐらいからたまに買ってくるファッション誌を読ませてもらった。(今はなき)プチセブンやmcsisterとか。
そのような雑誌や周囲の人の服装を見て学びつつ、自分でもnon-noやminaを購入し、服の選び方や着方を学んで、どうにか私服通学デビューを果たした。
周囲は高校以上にいろんな子がいた。赤文字系ファッション(雑誌でいうとviviやJJ、CanCan)にいそうなタイプやcutieやKERAなどを愛読してそうな子。私の友人達は赤文字でも個性派でもない子が多かったが、各自で工夫して洋服を着ていた子が多かったので、勉強になった。

但し服以外の鬼門があった。メイクだ。

高校もメイクしていた子はいたにはいたが、自分は日焼け止めを塗るのが精一杯で、正式なメイクデビューをしたのは大学から。
ベースメイク選びから始まり、アイメイク、リップメイクも挑戦した。雑誌を中心に情報を集めた上で、マツキヨで売っている物を中学にコスメを集めた。失敗も勿論あった。
せっかく買ったリキットファンデでニキビができたり、マスカラが目に入って痛くてつけなくなってしまったり、せっかく引き始めたアイライナーがよれたりとか(ちなみに未だにアイメイクは苦手…。)。

統括すると、どんな服装をしたいかメイクがしたいか、模索しっぱなしの4年間だった。ただ、好きな人ができたのと、若さ故のチャレンジ精神もあったせいか、結構頑張った時期だった。メイクが上手そうな友達にあれこれ質問したり、大学が総武線沿線だったので新宿に出向いてドキドキして買い物したりしたし。今思えば、自分を褒めてあげたい。

センス磨き修行の門を叩いた後、社会人として私は第一歩を踏み出す。大学卒業後、都内にある情報サービス系の会社でSEとして働くことになった。


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