失ったものを考える日々より得たものを考える日々を送りたい
このタイトルをつけて文章を書き始めてからどれくらい経っただろう。上手く書けないまま気が付くと2021年も一か月経っていた。時間が経つのは早い。
最近は家でぼーっとしている。たまにYouTubeの収録や病院で他人と話すが、基本的には自分1人の時間。1人だと要らないことばかり考えてしまいがちだ。もしも元気だったら今頃○○の現場で○○さんとご一緒してたなーとか最近スターウォーズ関係のものしか観てないな…もっと勉強しろよとか。
自分はなんて無駄な時間を過ごしているんだ。貴重な時間を失い続けている。俺なんて…
みたいな思考で頭がいっぱいになってくる。そこに少し元気になった自分が
得ているものもあるよ!無駄だけじゃないよ!
と元気づけようとしにくるが、彼は具体的に得たものについては言葉にしない。現段階では言葉にならないんだろう。その得たものってやつが。クローンウォーズをシーズン7まで全部観たからって脚本を書くことが上手くなる保証はないし、一日中布団にくるまって頭を抱えていても演出家の能力が伸びることはないだろうから。
しかし、経験した。本当に病んでいる状態を。気分の上がり下がりがジェットコースターのような感覚を。あれだけ好きな劇場に行くことが出来ず、ひたすらスターウォーズやマーベルを観ながら自分の無力さを痛感したり、エンタメはやっぱりすごいなと腹痛と戦いながらトイレで興奮したり。
経験は今後に活きてくる。必ずしも演劇に繋がることじゃないかもしれないけど。スターウォーズの知識で友達が一人増えるかもしれない。病気の経験があるからこそ誰かの支えになることができるかもしれない。それはすごいことだと思う。
今得ているものは具体的なスキルや能力じゃないかもしれない。しかし、それを得る贅沢な時間の使い方をさせてもらってるんだからありがたく頂戴しよう。
失ったもの以上に得ているものが多くあると信じて、今日も休む。そして、少しずつ動き出す。いや、もう動き出している。ゆっくりと確実に。