日記
妊娠し入院し出産し育児していたらいつの間にか2024年が終わろうとしている。私の体感では夏から冬にタイムワープしている。
日々授乳と睡眠のサイクルを繰り返す中で、娘は順調に育っている。昼夜の感覚もついてきたのか、夜は熟睡で昼は起きている(ぐずっている、に近いけど)ことも増えた。
私はというと家から出ないし日々同じことを繰り返してるので、円環のスケジュールを回しているだけで、自分自身が成長しているとか何かを進められている感覚がない。仕事は偉大だ。やってるだけでやってる感があるし。人から感謝もされるしお金も貰える。素晴らしい。
少しでも何かを進めている感覚が欲しくて、読書の時間だけは捻出するようにしている。
以下読んだ本。
傷を愛せるか 宮地尚子著
精神科医でトラウマケアのエキスパートである著者のエッセイ集。だれかの傷と向き合うということは消耗するしプロであってもできることは少ない。傷を癒やすことも消すこともできないけれど、ただ見ていて記憶しているだけでよいのだ、という気づきがあった。各地のお墓や記念碑は傷をそこに留めておくために機能しているのだとも。
同じ傷にまつわる物語として梨木香歩の裏庭を思い出した。あれも安易な癒やしに逃げずに傷ついた自分を受け入れる話だった。