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社会は離してくれない

社会人になりました。

現状楽しくないです。

そのくせ体力だけは削られていきます。

ある人は言いました。

「今がいちばん若いんだ」と。

年齢に比例して時間の流れは早くなるとはよく言いますが、あんなにも早く過ぎ去っていた一週間が急にスピードを落とし、一瞬で訪れていた土曜日がずっと遠くになりました。そういう意味では、今の私はそこはかとなく若いと言っていいでしょう。

大学及び大学院の計6年間。

充実こそしていなかったかもしれませんが、ダメ人間たる私にとっては天国でした。

今はどうでしょう。

ダメ人間であるにも関わらず、真人間のような生活を強いられます。

多様性が叫ばれる現代にも関わらず、社会は私のようなダメ人間を許容しません。

桜の花びらがベランダで乾涸びています。

私が社会とおさらばできる頃には、この花びらのようにしわくちゃになっていることでしょう。

社会は都合のいい歯車を離そうとはしません。

社会に三行半を出せる日を、当分来ないと知りながら、早く早くと願うことしかできません。

今の私の希望はそれだけなのです。

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