「生」

皆さん、生きてますか?

いやまあ、これを読んでいる方のほとんど生きていると思うんですけれども。俺が言いたいのはそう言うことじゃない。「意志」だとか、「哲学」持ってますか?って聞きたい。世の中のまともな人間、普通な人間ってのは大抵考えなしだ。人並みの困難、人並みの努力、人並みの幸せ。「人並み」でさえあればこんなもんは何の気なしに手に入る。人生の意味だとか、自分はこれでいいのかとか、幸せとは何なのかとか、そんなことが頭をよぎることはあってもそれについて真剣に考えることを、多くの人間はしない。それもまた一つの正しい選択ではあると思う。

では、そんないくら考えても無駄な問いの答えを求め、考えるのはどんな者達なのか?
簡単だ。

病気の人達。

もっと言うと、発達に障害がある人達。
発達障害持ちはまあ人生に苦労する。
逆に言ってしまうと、発達障害であっても人生に苦労していない人間は診断を貰う必要がないので「変わった人」「天才肌」で済まされるのだ。頭が悪い訳ではないのに、偏っているが故に社会に馴染めないのが発達障害だ。

これを読む程の人間ならご存知かと思うが、俺は発達障害だ。注意欠陥・多動性障害、通称ADHD、俗称アデハデ。これがまあ典型的ADHDで24になるまで診断を貰わなかったのが不思議なくらいだ。忘れもの、失くしものはしょっちゅうするし人の考えてることはブラックボックスだし興味ないもんには全然集中できないし。でも、だからこそ人生について考える。
意味について、幸福について、実存について。

俺はフォロワーのオタク達に比べて圧倒的に教養が足りていないのでここで重厚な偉人の言葉を引用して自分なりにの考察を語ることはできないが、頭の中で車輪の再発明をした回数にだけは自信がある。

俺の資本主義に対する反抗心にはもう読者も飽き飽きしているだろうし割愛するが、俺は金持ちが嫌いだ。いや、正確に言うと成金が嫌いなのだろうか。とにかく、金があることを見せびらかそうとする連中が本当にいけすかない。そんな奴等に媚びへつらってる連中もだ。これは俺が嫌っていた親戚連中が成金ムーブをかましていたことや、両親が金の使い方にメリハリのあるタイプだったからと言うのもあるかも知れないが、俺は「生活」が保証されるだけの金以上は求めない。まあ借金して生活もままなってない今の状況でこんなことを言うのもちゃんちゃらおかしいが。金銭は幸福にとって必要条件ではあるが、十分条件ではない。フォロワーが昔言っていたが、「お金がないと幸せが逃げていく」という表現は良く言えた物だと思う。幸福の獲得に金銭は必要ないが、幸福の維持には金銭が必要なんだと思う。だから働く。

世の中には週末だけ生きている人間が多くいる。いや、週末すら生きていない人間もいる。週5の苦痛に耐え、週2で人生を謳歌する。
それもまた一つの生き方だ。だが、無趣味・仕事嫌いな人間は本当に意味がわからない。お前には好きな物がないのか?情熱がないのか?
稀に出会うそんな人間にはそんな疑問を抱く。
全てが出尽くした今の世の中に置いて人間は影響の集合体でしかないのに、それすらない。
そんな奴は死んでいるのと変わらない。
そのような意味で言うと、「オタク」さらに昔の言い方をすると「マニア」は1番生きている生命体なのではないか。好きや興味を突き詰め、それを語ることを至上の喜びとする。これ以上に人間的な幸せの形があるだろうか。

人間は何かに狂わないと生きて行けない。
狂っていない人間は死んでいるのと同じだ。
みんなで狂って、みんなで生きて、みんなで「幸福」、掴んで行こう。

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