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映画 こちらあみ子
『こちらあみ子』は、今村夏子の短編小説。2022年に映画化された。
上水優輝さん主催の映画鑑賞会(感想会)パーフェクトタイムという場にて
こちらあみ子がお題になったので、アマプラでタイトル検索してみた。
あみ子はちょっと風変わりな女の子。優しいお父さん、いっしょに登下校して くれるお兄ちゃん、書道教室の先生でお腹には赤ちゃんがいるお母さん、憧れの同級生のり君、たくさんの人に見守られながら元気いっぱいに過ごしてい た。だが、彼女のあまりに純粋無垢な行動は、周囲の人たちを否応なく変え ていくことになる。誕生日にもらった電池切れのトランシーバーに話しかけるあみ子。「応答せよ、応答せよ。こちらあみ子」――。(C)2022『こちらあみ子』フィルムパートナーズ
なるほど。
昭和の終わり頃
舞台は広島
あみ子
父
母
兄
のり君
坊主
坂道 風景キレイ
あみ子の歩き方がナミビアの砂漠の河合優美演じるカナに似てる
液体
おしゃれサロン 女と女
時々ある種の音が強調される
発達障害
応答されないトランシーバー
あみ子の周囲の多くの人間があみ子に本当のことを語らない
あみ子には理解できないと思っているのか
難しいことを言って混乱させたくないという優しさからか
突然あみ子に優しくなる母
尾野真千子のほくろの芝居
不穏な音
学習障害
家事、育児ができない父、精神か発達か
あみ子が風呂に入っていない
坊主
少しづつだけどあみ子は成長している
オバケなんてないさ
川を遡り逆向きにボートを漕ぐオバケたち
捨てられた写るんです
保健室の先生
すきじゃー!コロース!
時々映る虫やイモリやカエルやヘビ
また真実を告げずに行動する父
オバケに手を振って見送るあみ子だいじょうぶじゃ!
パーフェクトタイムで捕捉された認識
学習障害かもしれないがあみ子は視力が悪い
視力障害も正しく理解されていないから
座席も後ろで しっかり学習できていない
カサンドラ症候群
父親の能力低下も説明がつく
投げられた鳩の巣
たまごは木の枝に引っかかっていた
回想
僕が小学生の頃あみ子によく似た女の子がいた
授業は聞いていない、隣の席の僕にちょっかいをする
いつでもどこでも鼻をほじる
どこでもなすりつける
ときどき食べる
教室から出ていく、突然大声を出す
こちらの話は聞いていない
僕の筆箱から勝手に消しゴムや鉛筆を出して使う
戻さない
服装がだらしない、くさい
ある日彼女がくしゃみをしたら
僕の机にものすごい量の鼻水が塊で飛んできた
僕は泣きながら拭いた
彼女は鼻をほじっていた
うるさい、だらしない、めんどくさい、くさい、うっとおしい、からまれる
走って逃げると追いかけてくる
ニヤニヤ笑って追いかけてくる
ぼくは拒絶した
もう無理だ
とにかく精神的にも物理的にも距離をとりたかった
シャットダウンした。
無視をした。
逃げた。
そこまでの記憶しかない。
やられた事は覚えているが何をしたか覚えていない。
本当に何もしていないだろうか?
記憶にないのだ。
自分が子供の頃
街には今ではあまり見かけなくなったような、様々な方々が見えていた気がします。
浮浪者 ルンペン
各種訪問販売や修理に来たうちの何割かは色々ありそう
他にも、隻腕のおじさん
義眼を取り出して子供たちを驚かせるおじさん
学校の校庭に入ってきちゃうよくわからない人
橋の下、ガード下で寝てる人
駅舎でずっと見えない誰かと何かを話してる人
昼間から角打ちで飲んだくれてるどこかのお父さん
文化住宅から出てくる明日キレイな格好をした女性とちょっとアレな男性
各種の障害を持っているような人達
少し前までのように細分化され分断されて、まるで透明人間のように社会に存在しないかのようにされてしまったよりも以前の時代がそこにはあった。
今で言う発達障害や学習障害、軽度知的障害は変なやつだったり、落ちこぼれ的な存在だったとおもう。
自分の周りに普通に存在はしていた。
自分が被害を受けていなければなにもないのだが…
被害を受けた僕は何をしていただろう。
もしかしたらいじめていなかっただろうか。
思い出せないが、拒否した事はよく覚えている。
ごめんなさい。
だから、この映画を観ていて途中つらくなって一度止めた。
まさか映画を観てこんな事を思うとは思っていなかった。
あのころ、ぼくの横にはあみ子が居たのかもしれない。
「応答せよ応答せよこちらあみ子。」
僕はその声に返事ができる人間となることができただろうか。