NovelJam2024 参戦記⑧
三日間(実質二日!)でチームを組んで面白い小説を描き上げ出版まで行ってしまうという狂気の小説執筆大会「NovelJam(ノベルジャム)」。
その①、その②、その③、その④、その⑤、その⑥、その⑦に続いての参戦記⑧です(アーカイブをマガジンにもまとめておきますので未読のかたも再読されるかたもご覧になったら「いいね」ですよ!)。
はい、だいたい総括できましたが、原稿上がってもまだやることはあります。「出版」と「プレゼン」です。
NovelJamにおいてのゴールは「電子書籍としての出版・販売」までなので、完成稿とデザイナさん謹製の表紙を合わせて「本として綴じて」、「ストアに陳列する」必要があるのです。
こんな無茶、だれが言い出したのでしょうか! でも、やってみるとわかるのですが、必要なことなんですよね。
この鉄火場で創られた作品を、熱が冷めないうちに一気にリリース! 道理に適っていると思います。ライブ感もだいじですし。
とはいえ最終日で疲弊しまくった選手各位にそんな無茶なことを……。
でも、ご安心ください! 「本として綴じて」、「ストアに陳列する」を一気通貫、かんたん便利に解消してくれるひみつ道具「BCCKS(ブックス)」があるのです!
『誰でもカンタンに本を作ってアッという間に公開/販売できるWebサービスです。紙本も1部から作成&販売可能!EPUBファイルで9つの電子書籍ストアで販売、印税シェアも可能!』
いやー、このサービスに救われてきた作家さんはたくさんいるんじゃないでしょうか。
ePubの作成とか、なかなか個人でできないひともいるでしょう。さらにはPOD(プリントオンデマンド)で紙本も作れてしまうのです。いたれり尽くせりのサービスです。
小耳にはさんだのですが「プロ作家が献本のためにPOD機能だけ使っているケース」などもあるそうで、いろいろな利用シーンが想像できます。
そんなわけでBCCKS代表のゆう子さんが会場に降臨し、制作手順のヘルプをしてくれます。わたしは古参なのでだいじょうぶ!(でも3年ぶりなのでちょっと質問しました)。初参戦のチャカノリさん分は苦戦していましたが、なんとかできあがりました(わたしとゆう子さんは、なぜかおたがいの直近の骨折経験について話し込んでいました)。
値段設定については古参の知見として「最低価格および高すぎるのは悪手」と伝え、おのおの価格をきめます。わたしは今大会のテーマ「3」を反映させるため、税込み「333」円にしました。あとプレゼンの順番を「3」番目にしました。作品にはあえて直接的にテーマを入れなかったのですが、作品外では遠慮なく出した次第です。
さてさて、わたしのテーマ(お題)に対するスタンスについて、参戦記②で言及したのですが、執筆のさいには「いったんテーマを頭から追い出す」ことにしていました。細かい点は参戦記②をお読みいただきたいのですが、結果として、自著「Meister」にはテーマの「3」も「デラシネ(根無し草)」も入っています。なぜでしょうか。
答えは「テーマを知った時点で、もうアタマに入っちゃってるから、どう描いても入る」、です。過去もっともテーマに引っ張られた作品が無冠だったこともあり、最低限アタマに通しておけばオーケーだろうという心構えで臨みました。
(ちなみに本作中に「とある曲の33小節目」というのが出てきますが、テーマのためにテキトーに入れたのではなく実際の最難所です)。
はい、オチはこんな感じでした。
さて、BCCKSで本として綴じるには表紙が不可欠! ここで今回超美麗な表紙をつくってくださったデザイナさんチームについて記したいと思います。
・杉浦昭太郎さん
運営さんも兼ねる統括チーフデザイナーさんです。NovelJam2018,2018秋でも超絶美麗な表紙を創り上げ、一同あんぐりさせました。本職もデザイナーにして管理職。杉浦昭太郎さん謹製の表紙をまとった作品がこちら!(すべての表紙制作についてもディレクションしてるんですよ!)
・石川龍之介さん
じつは昭太郎さんの部下のおしゃれ好青年。わたしの作品「Meistar(マイスター)」も理想を超えた美しい表紙に仕上げていただきました。
石川さん謹製の表紙をまとった作品がこちら!
・織田桂子さん
普段はフリーランスでデザイナーをしているとのことです。見た目はロッカー!(パンクより)。織田桂子さん謹製の表紙をまとった作品がこちら!
・鈴木彩夏さん
普段は印刷会社の制作チームで主に紙媒体のデザインに携わっているとのこと。こちらも見た目はロッカー!(ハードロックより)
鈴木彩夏さん謹製の表紙をまとった作品がこちら!
・いちじくさん
なんと高校生デザイナー。とても朗らかで素直でかしこいという、親御さんの教育が行き届きまっくている理想形。担当デザインも傑作!
いちじくさん謹製の表紙をまとった作品がこちら! 星新一!
著者さんの希望もあるかと思うのですが、それぞれ個性的かつ超美麗な表紙で、一同大満足でした。デザイナチームさん各位、誠にありがとうございます!
そして運命の「プレゼン」タイムが近づいてきます。
最終日で疲弊しまくった選手各位にそんな無茶なことを……。(二回め)
その⑨へつづく
NovelJam2024で執筆した「Meister(マイスター)」は以下よりご購入可能です。紙本買うと電子版もついてくるのでお得です。紙本お持ちいただいたらサインするのもやぶさかではないですよ!
この機会に過去の参戦記もまとめておいたので、ご興味あればどうぞ!
さて、わたしの自著、ギター小説「440Hz」シリーズもご高覧いただけますとうれしいです。こちらはKindleUnlimitedで読み放題です!