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【ガチ攻略】さかなつりマグネットブック【永岡書店】

どうも、ゴリ松千代です。


妻が『みんなでたのしくどんどんつろう!さかなつりマグネットブック(発行:永岡書店)』という本を買ってきた。これで子どもと遊んでほしいとの事だ。なるほど……いや、遊べと言われても親である前に一人の大人、相手も子どもとはいえ立派な人間だ。ならこれはもうガチで勝ちにいっても良いのではないか。実行に移すぞ、ガチ攻略を。子どもに勝ちたい親御さん、親戚のおじさんおばさん達はこの記事を読んでおいた方が良い。

可愛いおもちゃも勝負となれば戦場

以下、対戦していく流れで一つ一つを解説していく。

まずはルールから。マグネットのついた釣り竿で、同じくマグネットで出来た魚を釣り上げる。それぞれ釣れた魚によって点数が割り振られている、というシンプルな点取りゲームだ。それ以上のルール、なし。最も高い点数は『セミクジラ』で、なんと100もの点数を一度に稼ぐ事が出来る。それに比べ『ながぐつ』や『やかん』などのゴミを釣り上げるとたったの1点。とんでもない資本主義である。

魚の名前も覚えられる点数表

先攻後攻を決めて試合開始となるが、当然先攻でクジラを釣り上げる事が勝利への近道……なんてニヤついてる奴はスタートラインから考えが終わっててヤバい。完璧な勝利をもぎ取るのであれば子どもに先攻を譲り、後攻という立場で勝たねば。ではどうするかって、そのための秘策を3つ用意したので下記をご覧ください(真顔)。

◇秘策その1:魔の海域

しょっぱな字面がえぐくてわろた。釣り竿についたマグネットはネオジム磁石が使われている(裏に書いてあった)ためクッソ強く、ステージのマグネットは一般に使われているようなシャバい磁石なので相当ザコである。磁力の強さの違いで引き剥がせるというわけだ。しかし私はもう一つネオジム磁石が使われているであろう部分を見逃さなかった。それがこのおもちゃを折りたたんだ時に中身が落ちないようにする部分だ。

箱型に出っ張っている

簡単に開かないようにここの磁力はガチガチに強くなっている。近付くだけで釣り糸は完全にそちらへ引っ張られるほどだ。これを便宜上『魔の海域』と呼ぶ事にする。そう、この魔の海域に点数の低いナマコやワカメ、ゴミを配置していく。1戦目であれば「は?なんか変なとこに置いてあんなこれ」くらいのもんで、私の狙う謀略に気付かれる事はないだろう。

魔の海域の恐るべき(磁)力

クジラはケツからいかないと釣り上げる事が出来ないので、ケツを魔の海域に寄せる。大人のように精密な投げ込みが出来るならまだしも、これで魔の海域狙いの子どもはまんまとゴミの釣果を上げる事になる。あくまでもゲーム性を向上させた結果なので、「惜しかったね!」とフォローも忘れない。大人のあるべき姿。

汚い大人による深刻な海洋汚染

◇秘策その2:漁業としての釣り

ここで後攻の大人がクジラをぶんどるのだが、「やった、100点だ!」などと満足して無邪気さをひけらかしてしまうようでは三流も三流、ド三流。『1匹ずつしか釣ってはいけない』とは誰も言っちゃいねぇのだ。このまま体が細く磁力が弱い50点クラスの『リュウグウノツカイ』『マカジキ』をいただき合計3匹、200点。相手は1点のため点数そのまま200点近いリードとなった。これが超一流のアングラーである。

比較的持ち上げにくいので胴体の太い魚は狙わない

◇秘策その3:乱獲ベルトの運営

先攻は譲るが魚の配置は譲らない。というか、準備をするのは結局大人の役目だからだ。先ほどの魔の海域のゴミ散布もそうだが、そこを突く事で自分にとって万全の態勢を取っておいた。本中央の折り目に注目してほしい。

折りたたみやすいようになっている

ここにあらかじめ20点や15点クラスの小魚を大量に配置する事により少しだけ浮かせ、ただでさえ接地面積の小ささで弱い磁力をさらに弱らせる。これが乱獲ベルトだ(ネーミングセンス×)。配置するにあたって最も注意したいポイントは『ここで欲張ってデカい魚を乱獲ベルトに大量に配置しても、今度は魚自身の重さが邪魔しちゃって磁力がキャパい』という事だ。この養殖場は小魚だからこそ成立する。

撫でるだけでこうなる

これで13匹、合計点数は165点。乱獲ベルトは一回使うだけで根絶やしとなってしまうため、後から真似しようにも魚がいない。行動が転売ヤーのそれ。

◆結果

467点対775点で私の勝ち。大人としての威厳を如実に知らしめた、完璧な勝利である。対あり。GG。

点数だろうが釣った数だろうが圧倒的な差

子どもが途中で2匹3匹同時釣り上げを覚えて対抗してきても時既に遅し。先に攻めたか後に攻めたかではなく、勝利への道を最短距離で走り抜ける者が勝つ。子どもに対し人生の教訓を教えられたと思う。

が、クレーマー様のために一応言っておく。子どもへの対応はあくまでもフィクションだ。こういう事をするとこうなるよ!という架空の記事である事は是非とも頭に入れておいてほしい。わざわざこんな事を言わなくちゃいけない令和、マジでやっちゃう奴もいるしマジに受け取っちゃう奴もいるから仕方ない。

◇……で、ちゃんと遊ぶために

折れない程度に釣り竿をちょっとだけ反らせ、その反動でルアー(なのか?)を飛ばすとクッソ面白い。狙った方向には一応飛ぶものの、狙った魚はなかなか釣り上げられないのだ。これぞ真のゲーム性向上。

にしてもこの本、魚がめちゃくちゃ多い

これなら一投が明確だし、釣れなかった場合は交代ね!と出来る。ただ想定された遊び方ではないはずなので怪我には注意。釣り竿が折れたり、ルアー(でいいのか?)のマグネットが飛んでしまっても責任は負えない。

道具の使い方は置いておいても『要らない魚はリリースしてOKだけど先に5匹釣ったらそこで試合終了』みたいなルールを追加してみると楽しいかもしれない。それぞれの遊び方を模索してほしい。


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ゴリ松千代でした。

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